小川 未明 初級翻訳・殿さまの茶わん 第1話 昔々、ある国に、とても有名な陶器職人がいました。代々受け継がれてきたその家の焼き物は、遠く離れた他国にまで名が知れ渡るほど評判でした。代々の主人は、山から採れる土を厳しく吟味し、腕の良い絵師を雇い、たくさんの職人を集めて仕事をしていました。... 小川 未明殿さまの茶わん
小川 未明 初級翻訳・殿さまの茶わん 第2話 そんな品は、名もない職人が焼いたのでしょう。もとより殿さまのようなお方に、自分の焼いた茶わんが使われるなどとは、夢にも思わなかったことでしょう」と、農家の主人は恐れ入って申し上げました。「それはそうだろうが、なかなか感心な人間だ。使う人のこ... 小川 未明殿さまの茶わん