佐藤 垢石 初級翻訳・河童酒宴 第1話 私の父親は、近所でも有名な大酒飲みでした。そして今、私も負けず劣らずの大酒飲みです。子供の頃から今日まで、六十年以上もずっとお酒を飲み続けてきました。母は、私が子供の頃にお酒を飲んでいるのを見ると、いつもこっぴどく叱ったものです。でも、父は... 佐藤 垢石河童酒宴
佐藤 垢石 初級翻訳・河童酒宴 第2話 河童という生き物は、実にとんでもない大酒飲みだ。生きた小馬を肴(さかな)代わりに眺めながら、強い焼酎を茶碗でがぶがぶと飲む。そこへ猫万どんも厩舎の影から這い出してきて、河童たちの輪に向かって無言で恭々(うやうや)しく頭を下げた。次第に夜が明... 佐藤 垢石河童酒宴