昔は電気がなかったから、
ずっとずっと昔、大昔に生まれて死んだ浦島太郎に、
もし今の電気を見せてあげたとしたら、
きっとすごくびっくりするだろうね。
そう思って電気を見せてみたら、浦島は「おやおや」と言った。
「この電気は、ずいぶんと暗いなあ」
……ハテナ? ハテナ?
ずっとずっと昔、大昔に生まれて死んだ浦島が、
本当は電気なんて知るはずがない。
ハテナ、ハテナとよーくよく考えてみたけれど、どうしてもわけがわからない。
仕方がないから浦島にその理由を聞いてみると、浦島はこう答えた。
「わしは今から何億年も前の昔に、竜宮城へ行ったとき、
百億色もの輝きを放つ電灯を、いくつもいくつも見てきたんだ。
だから、こんなボロボロの暗い電灯なんて、
わしは何とも思わないよ」
これを聞いてびっくり、おやおや。
これを聞いてびっくり、おやおや。
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