初級翻訳・ばにばにきょうだいのはなし 第2話

ばにばにきょうだいのはなし

腐ったペポカボチャが一つ宙を飛んで、台所の窓のところを抜け、ばにばにきょうだいの末っ子にぶち当たりました。
痛いのなんの。そこでベンジャミンとフロプシーは、もううちに帰ったほうがいいと思いました。
こうしてマグレガーおじさんはタバコが手に入らず、マグレガーおばさんもウサギの毛皮を手に入れ損ないました。
けれども次のクリスマス、おねずみトマシーナはウサギの毛糸をもらいました。
しかも、自分のコートや頭巾、おしゃれなマフや暖かい手袋をみんな作れるくらい、たくさんです。
(おしまい)マグレガーさんは芝刈り機を片付けに行きました。
その間に、おうちでお留守番をしていたママのフロプシーが、野原を抜けてやってきました。
袋を見て「まさか!」とびっくりし、みんなはどこへ行ってしまったのだろうと胸がさわぎます。
すると、ネズミさんがジャムの瓶から出てきて、ベンジャミンも頭にかぶっていた紙袋をはずして、二人して悲しい出来事の一部始終を語りました。
ベンジャミンとフロプシーには、どうすることもできません。ひもをほどこうにも無理なのです。
けれども、おねずみおばさんは頭の働く方でした。袋の隅をかじって、穴をあけたのです。
こうさぎたちは引きずり出され、叩き起こされました。
パパとママは、空になった袋に、腐ったペポカボチャを三つと、使い古しの靴ブラシを一つ、それから傷んだカブを二つ詰め込みました。
そしてみんなで茂みに隠れ、マグレガーさんが戻ってくるのを待ち構えました。

マグレガーさんが戻ってくると、袋を取り上げて持ち去ります。よほど重たいのか、手からぶらんぶらんと揺れています。
ばにばにきょうだいは、うまく間をとってあとを追いかけました。
おうちに入っていくのが見えました。それから窓ににじり寄って、聞き耳を立てます。
マグレガーさんは、石敷きの床に袋を投げ下ろしました。あれでは、ばにばにきょうだいたちが入っていようものなら、大怪我をしていたでしょう。
聞こえてくるのは、床の上で椅子を引きずる音と、ほくそ笑む声――
「ひい、ふう、みい、よお、いつ、むうもこうさぎ!」とマグレガーさん。
「はあ? 何さそれ? また畑でも荒らされたのかい?」とマグレガーのおばさんが尋ねました。
「ひい、ふう、みい、よお、いつ、むうもぷりぷりこうさぎよ!」とマグレガーさんは指折りしながら繰り返します。
「ひい、ふう、みい――」
「馬鹿はおよしよ。なんのつもりだい、いかれ爺さんや」
「袋の中よ! ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう!」と答えるマグレガーさん。
(そのとき、ばにばにきょうだいの末っ子が、窓の出っ張りに上がりました。)

マグレガーのおばさんは袋を掴んで触ってみたのですが、どうも確かに六匹いるようだけれど、よぼよぼのウサギじゃないのか、カチコチでみんな形が不揃いだよ、と言います。
「食べるには向かないね。でも毛皮は、あたしのお下がりのコートの裏地にするにはもってこいかも」
「コートの裏地だと?」とマグレガーさんは声を張り上げます。「こいつは売っぱらって、わしのタバコ代にするんよ」
「ウサギの毛皮をはいで、首をもぐんだよ」

マグレガーのおばさんが袋のひもをほどいて、手を中に入れます。
自分の触っているのが野菜だとわかると、ぷんすかと怒り出しました。マグレガーさんに「わざとやったのか」とまで言うのです。
するとマグレガーさんもぷんすか怒りました。腐ったペポカボチャが一つ宙を飛んで、台所の窓のところを抜け、ばにばにきょうだいの末っ子にぶち当たりました。
痛いのなんの。そこでベンジャミンとフロプシーは、もううちに帰ったほうがいいと思いました。
こうしてマグレガーさんはタバコが手に入らず、マグレガーのおばさんもウサギの毛皮を手に入れ損ないました。
けれども次のクリスマス、おねずみトマシーナはウサギの毛糸をもらいました。
しかも、自分のコートや頭巾、おしゃれなマフや暖かい手袋をみんな作れるくらい、たくさんです。

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