初級翻訳・ジェンナー伝 第5話

ジェンナー伝

そうして一八二三年、ジェンナーが七十歳をすぎて亡くなるその時までには、彼の考えた種痘法は決して色あせることのない素晴らしいものとして世界中に認められ、彼は心からの大満足に包まれながら、静かに安らかに目を閉じたのでした。
天然痘を防ぐこの種痘法が日本へと伝わってきたのは、一八四九年、いまからずっと昔の嘉永二年のことです。それからというもの、遠く離れた日本の人たちも、ジェンナーがもたらしてくれた偉大な恩恵をたっぷりとうけることができるようになったのです。
ああ、世の中を変えてしまうほどに、人間がもつ情熱や力というものは、なんと偉大なものなのでしょうか!
(昭和三年五月号)

コメント

タイトルとURLをコピーしました