初級翻訳・坑夫の子 第3話

坑夫の子

二人の子供たちはこれまで、あちこちの仕事場で、何度も惨死した遺体を見ることに慣れていました。
物珍しそうに見ていたせいで、大人に殴り飛ばされたこともありました。
それでも、自分の父親がそんなふうにして死ぬものだとは、思いもしませんでした。
それだのに今、十歳になる二人の子供は、父親の首にしがみついて、夕食の席へ連れ帰ろうとするかのように、必死に起こそうとしていました。
しかし、秋山も小林も、二度と逞しい足を動かし、手を伸ばすことはありませんでした。
わずかに、滅茶苦茶に涙を流しながら引き起こそうとする子供たちの力で、その冷たい首が持ち上がるだけでした。
それでも子供たちは、小さな心臓がはち切れんばかりに喘ぎながら、その亡骸を起こそうと取り組んでいました。
もし、飯場の人たちが、親も子も帰ってこないことを心配して探しに来なかったならば、彼らは親たちと同じ運命をたどるほど、執拗に首を持ち上げ続けていたことでしょう。
飯場の血気盛んな労働者たちは、すっかり暗くなった吹雪の中で、亡骸の首を無理にでも持ち上げようとする子供たちの姿を見て、誰もが泣きました。

――一九二七年三月三十日――

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