海のかなた

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小川 未明

初級翻訳・海のかなた 第1話

海に近い場所に、昔のお城のあとがありました。波の音は、何も考えずに、一日中岸の岩にぶつかっては砕け、しぶきをあげていました。昔はこのあたりも、たくさんの店や立派な建物が並ぶにぎやかな町でしたが、今ではすっかり荒れてしまい、さびしい漁村になっ...
小川 未明

初級翻訳・海のかなた 第2話

いつの間にか、村の子供たちまでもが、松蔵の弾くバイオリンの音を感心して聞くようになっていました。松蔵は、おじいさんがいなくなっても毎日のように城跡の石のところへやってきて、おじいさんがしたように沖の方を眺めながら、熱心にバイオリンの練習を続...
小川 未明

初級翻訳・海のかなた 第3話

そこには、バイオリンが一丁、すすけた天井から吊るされていました。彼がよく見ると、そのバイオリンには、小さな光る星のような真珠が埋め込まれていました。「あ!」と声を上げて、少年は喜びのあまり、狂わんばかりでした。そしてさっそくそのバイオリンを...
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