虹の絵の具皿

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宮沢 賢治

初級翻訳・虹の絵の具皿 第1話

昔々のこと、霧が深くたちこめる、ある朝の出来事です。王子様は、周りの誰もがいなくなったほんの少しのすきを見ははかって、ガラスで組み立てられた自分のお部屋から、ひょいっと芝生へ飛び下りました。そして、ハチドリのかざりがついた大きな青い帽子を急...
宮沢 賢治

初級翻訳・虹の絵の具皿 第2話

そして二人はどこまでもどこまでも、ふかふかしたモコモコのコケや、ヒカゲノカズラの草を踏みしめながら、森の奥深くへと進んでいきました。森の木々が重なり合って薄暗いのもありましたが、それだけでなく、どうやら空そのものまで暗くなってきたようでした...
宮沢 賢治

初級翻訳・虹の絵の具皿 第3話

それから、ハチドリたちはだんだんとゆっくり飛ぶようになって、「ザッザザ、ザザァザ、ザザァザザザァ、やむならやめやめ、お天気雨!空はみがいたターコイズ(トルコ石)!」と歌うと、雨はぴたりとやみました。最後のおしまいの二粒ほどのダイヤモンドが、...
宮沢 賢治

初級翻訳・虹の絵の具皿 第4話

「ほろびのほのお 湧きいでて つちとひととを つつめども こはやすらけき くににして ひかりのひとら みちみてり ひかりにみてるあめつちは …………………」急にその声がどこか別の世界にいってしまったかのように、すっかり聞こえなくなってしまい...
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