海野 十三

スポンサーリンク
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第10話

おじさんは、どうしてあの火星のボートの中にいたの? 僕が火星のボートの中で目を覚ましたとき、おじさんは隣の部屋から出てきたでしょう? ということは、おじさんは僕よりも前から、あのボートの中にいたってことだよね?」丸木は、どんどんスピードを上...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第9話

「アハハハ! 何をやっているんだい。お前の力なんかじゃ、絶対に取れっこないさ。さあさあ、ほんの少しの間だ。ガマンしなさい」そう言うと、丸木は千二くんの背中をポンと強く突つきました。千二くんは「あっ!」と叫んで、バタリと倒れ込んでしまいました...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第8話

火星のボートの中に、地球の人間が一緒に乗っているなんて」千二くんは、もともと度胸のある男の子でした。はじめは驚いて少しパニックになっていましたが、だんだんと心が落ち着いてきたのです。「別に変なことなんてないさ。まあ、そんな細かいことはどうだ...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第7話

無理やり似ているにおいを探してみるとすれば……牛小屋の横を通ったときに漂ってくる、あの強烈なにおい――あのにおいをもう少し高級にして、そこに海そうのにおいを混ぜ合わせたような、不思議なにおいです。今、千二くんがかいでいるのは、まさにそんな不...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第6話

(おや、あの謎、どこまで考えたんだっけかなあ)大江山課長は、それを思い出すだけでも一苦労でした。それと同時に、課長はなんだか不思議な気持ちになりました。というのも、あんなにガミガミとうるさく言っていた蟻田博士が、その後、全く連絡をしてこなく...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第5話

そのうちに、ふっと体が軽くなりました。(あっ、落ちるんだ!)ふたつの体は、まるで投げ出された石ころのように落下していきます。ドブーーン!はげしい水音が響き渡りました。暗い夜空に向かって、水柱が高く上がりました。それっきり、千二くんは意識を失...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第4話

大変だ!千二くんは、びっくりして、その場にパッと身をおこしました。とつぜん耳にとびこんできた、あやしい音。「ひゅうひゅう、ひゅうひゅう」と、まるでムチでも振っているかのような音です。その音なら、さっきもたしかに、自分の耳で聞いた音でした。あ...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第3話

話し声のようでもあり、また数匹の獣が低くうなりあっているようでもありました。ひゅう、ひゅう、ひゅう。ぷくぷく、ぷくぷく。そんな風にも、千二の耳に聞こえました。そんな風に聞こえるのは、彼の気分が悪いせいだとばかり思っていました。そのうちに、そ...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第2話

「なんじゃ? カセイヘイダン? カセイヘイダンってのは、何によく効くクスリなんじゃ?」「クスリ? やだなあ、お父さんは。カセイヘイダンって、クスリの名前なんかじゃないよ」「なんじゃ、クスリじゃないのか。なら、うんうん、わかったぞ。お前が一度...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第1話

1 ふしぎなウワサ「火星兵団(かせいへいだん)」っていうウワサ、君はもう聞いたかな!ふむふむ、今朝の地下鉄の中で、ほかのお客さんが話しているのを、たまたま耳にしちゃったんだね。――いやいや、これはちっとも冗談(じょうだん)なんかじゃないんだ...
スポンサーリンク