あまり長居して飽きられてしまうと、こいつはまたいろいろといやなことを言うからね。
では、いいかな?」
番人のおじいさんは僕の涙を拭いてくれて、それから両手を背中で組んで、ことりことりと向こうの部屋を見回しに行きました。
おじいさんの足音が、その薄暗い茶色の部屋から隣の部屋へと消えたとき、ハチドリはまた僕の方を向きました。
僕はどきっとしました。
ハチドリは細い細い、ハーモニカのような声で、そっと僕に話しかけました。
「さっきはごめんなさい。
僕、すっかり疲れちゃったものだからね」
僕もやさしく言いました。
「ハチドリさん、僕ちっとも怒っていないよ。
さっきの続きを話してよ」
ハチドリは語り始めました。
「ペムペルとネリとは、それは本当に愛らしいんだ。
二人が青いガラスの家の中にいて窓をすっかり閉めきると、二人はまるで海の底にいるように見えたよ。
二人の声は僕には聞こえない。
とても厚いガラスだからね。
けれども、二人が一つの大きなノートをのぞき込んで、一緒に同じように口を開いたり少し閉じたりしているのを見ると、あれは一緒に歌を歌っているんだってこと、誰だってすぐにわかるだろう。
僕はその、いろいろ動く二人の小さな口元をじっと見ているのが大好きで、いつでも庭のサルスベリの木にいたよ。
ペムペルは本当にいい子なんだけれど、かわいそうなことをした。
ネリも全く愛らしい女の子だったのに、かわいそうなことをした」
「だから、どうしたっていうの?」
「だからね、二人は本当におもしろく暮らしていたんだから、それだけならばよかったんだ。
ところが二人は、畑にトマトを十本植えていた。
そのうち五本がポンデローザという種類でね、あとの五本がレッドチェリーだよ。
ポンデローザには真っ赤な大きな実がつくし、レッドチェリーにはサクランボほどの赤い実がたくさんできる。
僕はトマトは食べないけれど、ポンデローザを見ることなら本当に大好きなんだ。
ある年、やっぱり苗が二色あったから、植えた後でも二色あった。
だんだんそれが大きくなって、葉からはトマトの青いにおいがし、茎からは細かい黄金の粒のようなものも噴き出した。
そしてまもなく実がついた。
ところが五本のチェリーの中で、一本だけが奇妙なことに黄色なんだ。
そしてとても光るんだよ。
ギザギザした青黒い葉の間から、まぶしいくらい黄色いトマトがのぞいているのは立派だった。
だからネリが言ったんだ。
『お兄さま、あのトマト、どうしてあんなに光るんでしょうね』
ペムペルは唇に指を当てて、しばらく考えてから答えた。
『黄金だよ。黄金だからあんなに光るんだ』
『まあ、あれ黄金なの?』ネリが少しびっくりしたように言った。
『立派だねえ』
『ええ、立派だわ』」そして二人はもちろん、その黄いろいトマトを採ることもなければ、少し触れることさえしませんでした。
そしたら、本当に気の毒なことになってしまったのです。
「だから、どうしたっていうの?」
「だからね、二人はあんなに楽しく暮らしていたんだから、それだけでよかったんだよ。ところが、ある夕方、二人がシダの葉に水をやっていたら、遠くの、もっとずっと遠くの野原の方から、何とも言えない不思議で素敵な音が、風に乗って聞こえてきたんだ。それはもう、本当にいい音なんだ。途切れ途切れに聞こえてくるけれど、まるでスズランやヘリオトロープのいい香りが漂ってくるような、そんな素敵な音だったんだよ。二人はジョウロを持つ手を止めて、しばらく黙って顔を見合わせたね。それからペムペルが言ったんだ。
『ねえ、行ってみようよ。あんなにいい音がするんだもの』
ネリはもちろん、もっと行きたくてたまらないんだ。
『行きましょう、お兄さま。すぐに行きましょう』
『うん、すぐに行こう。大丈夫、危ないことはないよ』
そこで二人は手をつないで果樹園を出ると、どんどんそちらの方へ走っていった。音はかなり遠かった。カバノキの生えた小山を二つ越えてもまだそれほど近くならず、ヤナギの生えた小川を三つ越えても、なかなか近くにはならなかった。それでも、いくらかは近づいた。二人が二本のカヤの木がアーチになった下を潜り抜けると、不思議な音はもう途切れ途切れではなくなっていた。そこで二人は元気を出して、上着の袖で汗を拭き拭き、駆け続けていった。そのうち、音はもっとはっきり聞こえてきた。ひょろひょろとした笛の音も混じっていたし、大きなラッパの怒鳴るような声も聞こえた。ぼくには、そのすべてが何だかわかってきたんだよ。
『ネリ、もう少しだよ。しっかり僕につかまっておいで』
ネリは黙って、布で包んだ小さな卵のような頭を振り、唇を噛みしめて走った。二人がもう一度、カバノキの生えた丘を回ったとき、いきなり目の前に、白いほこりがぼやぼやと立ち上る大きな道が横たわっているのを見た。その右の方から、さっきの音がはっきりと聞こえ、左の方からはまた別の一団が、白いほこりを巻き上げながらこちらへやって来る。ほこりの中から、馬の足がチラチラと光った。間もなく、それは近づいてきたんだ。ペムペルとネリは、手を握り合って、息をこらしてそれを見つめた。もちろん、僕もそれを見ていたよ。やって来たのは七人ほどの馬乗りたちだ。馬は汗をかいて黒く光り、鼻からフーフーと荒い息を吐きながら、静かに駆け足で進んでいた。乗っている人たちはみんな赤いシャツを着て、テカテカ光る赤い革の長靴を履き、帽子にはサギの羽のような、白いひらひらしたものを付けていた。ヒゲを生やした大人もいれば、一番後ろにはペムペルと同じくらいの、頬が真っ赤で目が真っ黒な可愛い子もいた。ほこりのせいで、お日さまはぼんやりと赤く染まっていた。大人たちはみんな、ペムペルとネリのことなど目に入らないような様子で通り過ぎたけれど、一番後ろにいたあのかわいい子は、ペムペルを見て少し唇に指を当て、キスを送ってくれたんだ。そして、みんなは通り過ぎていった。彼らが向かった先から、あの素敵な音がますますはっきりと聞こえてきた。間もなくみんなは向こうの丘を回って見えなくなったけれど、今度は左の方から、また誰かがゆっくりとやってくる。それは小さな家くらいの大きさがある、白い四角い箱のようなもので、人が四、五人付いて歩いていた。だんだん近くで見ると、付いているのはみんな黒人で、目ばかりギラギラと光らせ、ふんどし一つで裸足だった。白い四角いものを囲んで歩いてきたのだけれど、その白いのは箱じゃなかった。実は、白い布を四方に垂らした、日本の蚊帳のようなもので、その下からは大きな灰色の四本の足が、ゆっくり、ゆっくりと上がったり下がったりしていたんだ。ペムペルとネリは、黒人たちが本当に怖かったけれど、同時に面白くもあった。四角いものも怖かったけれど、見たこともない珍しいものだった。そこでみんなが通り過ぎたあと、二人は顔を見合わせた。そして、
『ついて行こうか』
『ええ、行きましょう』と、まるでかすれた声で言ったんだ。
二人はかなり離れたところから付いて行った。黒人たちは時々、何と言っているのかわからない言葉を叫んだり、空を見上げながら跳ねたりした。
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