青い服を着た人たちが、どこまでも長く続いています。
みんな、おそろいの青い服。
ひょろひょろと背が低くて、
栄養が足りていないのか、
顔色まで青ざめた、長い長い列です。
みんな同じようなゲートルを足に巻き、
手には小さな日の丸の旗を握りしめ、
学生のような帽子をかぶっています。
どの子も、どの人も、
まるで公害と激しい疲れで引きつったような顔をしています。
時間は一時間以上も続き、
長さは一里(約四キロメートル)以上もあり、
人数にすれば一万人を超えています。
砲兵工廠(ほうへいこうしょう)から二重橋まで、
まるでアリの列のように、うねうねと続いていくのです。
その列にいるのは、みんな人間です。
それも、立派なひげをはやした、一人前の人間たち。
青い服を着た職工たち――
彼らはまるで、人間の形をした「機械」のようです。
お花見で酔いしれる街の中を、
小さな旗を振りながら、歌いながら進んでいきます。
一体、何を歌っているのでしょう。
見たことも、味わったこともないような、
「黒き酒、白き酒をとりもちて――」という古い歌を……。
初級翻訳・青い服の列 第1話
西村 陽吉
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