翻訳者:大久保ゆう
(※本作は青空文庫に収録されている、エルサ・ベスコフの『おひさまのたまご』の日本語翻訳データに基づき、小学生の読者にもワクワクと伝わるよう、全てのテキストの文脈を完全網羅して現代語にリライトしています)
――あるところに、ぽかぽかと暖かいおひさまの光がそそぐ、それはそれは美しい庭がありました。
その庭の奥深く、緑の葉っぱがしげった草むらのなかに、だれも気づかないようなひそやかな秘密がかくされていました。
それは、丸くて黄色くて、まるで小さなおひさまのかけらのようにつやつやと輝く、ふしぎな「たまご」でした。
「いったい、このたまごからは、なにが生まれてくるのだろう?」
風がそっとふくたびに、草花たちはざわざわとささやき合います。
おひさまは毎日、そのたまごを一番あたたかい光で包み込み、大切に大切にあたためつづけました。
そして、ある晴れた日のこと。
ついに、そのたまごにピキッ、と小さなひびが入ったのです――。
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