ああ、海から昇る太陽!
太陽よ!
今まさに、夜明け前の空が
藍色と薔薇色にまじりあって溶け合う、その混沌を
蹴散らすようにして昇ってくる太陽。
あの燃えるような赤さ、あの丸くて大きな姿。
あの、ずっしりと重そうな存在感。
何もない空の広がりを、ゆっくりと渡っていく
あのまぶしい光の塊。
あの、完璧な円を描く
黄金の光を宿した、命の源。
ああ、あの太陽が、今この瞬間に
私の流した涙にまで、
かすかな温もりを伝えながら、私に語りかけてくる。
太陽よ。
おお、太陽よ。
海から昇る太陽よ。
私は、ずっと長い間
あなたが毎朝そこにいて
あんなに丸く、大きく、赤く輝きながら
私たち人間が住むこの星の、高い空のかなたへと
顔を出してくれていたことを、
なんと愚かなことに
忘れてしまっていた。
ずいぶんと長いあいだ、すっかり忘れていたんだ。
けれど、この日、この瞬間。
雲が低く垂れ込める水平線を、ぐいと押し上げて昇ってくる
なんて大きくて、
なんて美しい太陽だろう!
まるで、私がまだ幼かった頃の、
何の汚れも知らなかったあの日の輝きが、
今もそこにそのまま残っているみたいだ。
ああ、こうして目の前で、あまりにもまぶしく
海から昇る太陽。
おお、太陽。
太陽よ。
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