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江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第25話

「地の底に、これだけのしかけをつくったのは、さすがに人形悪魔だ。しかし、種をわってみれば、みんな子どもだましにすぎない。あのジャングルは、ひじょうに広いように見えるが、あれはパノラマ館のしかけで、ほんとうの木は、わずかしかないのだ。あとはみ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第24話

どこからか、「ウオーッ……。」という恐ろしいうなり声が、ひびいてきました。人間ではありません。動物の声です。猛獣のうなり声です。みんなはギョッとして、声のするほうを見ました。懐中電灯を、そのほうにむけました。右手にべつのほら穴の口がひらいて...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第23話

地下ジャングルはもちろん西洋悪魔が作ったニセモノで、その奥に楽屋のような部屋があり、そこで八人の少年たちがサルの毛皮を着てゴリラ大王の部下になりきり、ジャングルへ飛び出していくという計画も、すっかりお見通しだったのでした。電話を受けた小林団...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第22話

すると、ああ、これは一体どうしたことでしょう。大ワシのおなかの中からも、またしても数えきれないほどの大小さまざまな歯場車が、ジャラジャラとこぼれ落ちてきたではありませんか。この大ワシもまた、西洋悪魔がこしらえた作りものだったのです。マユミさ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第21話

大トカゲは、マユミさんのまわりをぐるぐる回りはじめました。えものを見つけたうれしさに、おどりまわっているようなかっこうです。しかし、本当はそうではないことが、あとでわかりました。大トカゲもまた、なにかにおびえて逃げてきたのです。「ねえさん、...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第20話

しかし、口はすこしも動きません。目も動きません。まるで腹話術でもやっているような感じです。マユミさんが、へんじもしないでつったっていますと、その男は、また、同じことをくりかえしました。「きみ、こちらへきたまえ。」それを聞くと、マユミさんは、...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第19話

あんな小さな相棒でも、こういうときにそばにいてくれたら、どんなに心強いことでしょうに!やはりそれは人形でした。命がなくて、機械で動く人形です。人形じいさんも、今回の西洋悪魔も、どちらも人形づくりの名人です。あのむすめ人形が動いたのも、見事な...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第18話

どこまでも、おねえさんのあとから、ついていくよ」ポケット小僧は、おこったようにいって、もうひとことも口をきかず、だまりこんで、マユミさんのあとからついていくのでした。マユミさんは、門をはいって、西洋館のよこてへ回っていきました。どの窓にも、...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第17話

「こらっ、チンピラども、その子をいじめると、しょうちしないぞっ!」びっくりしてふりむくと、そこに、ボーッと、大きな男の姿が、立ちはだかっていました。黒いセーターをきた男です。「あっ、てめえ、どこのやろうだっ!」チンピラのひとりが、どなりかえ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第16話

そのとき進一君が、懐中電灯のあいずをした窓は、ユリ子人形のいる窓よりも、ずっと人形部屋に近かったので、だいじょうぶ、さきまわりができるのです。進一君は、足音をたてないようにかけ出して、人形部屋へはいりました。そして壁のスイッチをおすと、パッ...
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