ジストマ退治の話

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ジストマ退治の話

初級翻訳・ジストマ退治の話 第1話

これまで自分の思い出話のようなものはあまり書かなかったけれど、私も今年で一人前の年齢になったことだし、これからはあまり遠慮しないで、そういう話も少し書いてみることにしよう。もう十年以上も昔のことだが、私はとても妙な大病にかかって、あやうく死...
ジストマ退治の話

初級翻訳・ジストマ退治の話 第2話

これもずっと後になってから、岩波書店の小林勇くんが、めでたい昔話として聞かせてくれたことなのだが、その頃、私の初めてのエッセイ集『冬の華』を岩波から出してもらえることになっていた。当時はまだ気が小さかったので、小宮豊隆さんにすすめられ、そし...
ジストマ退治の話

初級翻訳・ジストマ退治の話 第3話

ベッドの上にあお向けに寝かせて、ものすごくそっと胃袋のまわりをゆっくりと撫でまわしていたかと思うと、そのうち「ちょっと体を右を下にして横にしてみて下さい」と言う。そして右を下にして横向きにさせながら、さっきと同じところをまた撫でまわして、今...
ジストマ退治の話

初級翻訳・ジストマ退治の話 第4話

そんなボロボロの体で栄養が十分にいきいわなかったら、死んでしまいますよ」という、これ以上ないほど力強いお返事でした。「そうか、そりゃあ万歳だ! 中谷さん、銀座へ肉を食いに行こうぜ!」と岩波さんは大喜びで凱歌(がいか)をあげ、私と小林君を連れ...
ジストマ退治の話

初級翻訳・ジストマ退治の話 第5話

もっとも、小林君のときの話を聞いてみても、みんな同じようになるはずだからそんなに心配いらないはずなのですが、なにぶんこちらの体力がものすごく弱っているので、やっぱり大いに心配になりました。物理の実験とちがって、病気の治療は「やり直し」という...
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