気狂い機関車

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大阪 圭吉

初級翻訳・気狂い機関車 第1話

一「日本犯罪研究会」の発会式の会場で、数日前にたまたま知り合いになったばかりの、M警察署の内木(うちき)司法主任から、不思議な殺人事件の急報を受けました。私は、真夜中過ぎの眠りを叩き起こされ、青山喬介(あおやま きょうすけ)と共に、クレバネ...
大阪 圭吉

初級翻訳・気狂い機関車 第2話

今から約一時間前の犯行の推定時刻に、この下り一番線を通過した列車について伺いたいのですが――」すると今度は、チョビ髭の助役が前に出てきました。「列車、と言いますと、少し部外者の方には奇妙に思われるかもしれませんが、ちょうどその時刻には、H機...
大阪 圭吉

初級翻訳・気狂い機関車 第3話

あれは打撲による傷と骨折で、本来ならそれほど出血するものではないはずだ。それなのに、見ての通り、機関車の操縦室から落ちた血の雫は、こんなところまで続いているじゃないか。いや、それどころか、まだまだ西の方まで続いているようだ……」「……さあ、...
大阪 圭吉

初級翻訳・気狂い機関車 第4話

その原則外の、非合法な一人がいたのだ!」そう言い捨てると、司法主任は急いで駅長に向かって叫びました。「N駅へ、その男の逮捕を打電してください。もう機関車はN操車場に着いているはずだ……!」すると、今まで黙っていた喬介が、突然吹き出しました。...
大阪 圭吉

初級翻訳・気狂い機関車 第5話

その瞬間、喬介は素早く上体を捻って、左手に持っていたスコップを、ちょうど頭の位置へ差し出しました。「ジーン――」と鋭く響いて、スコップは私たちの前へ弾き落とされました。私たちは一様にホッとしました。……やがて、見事に検証を終えた喬介が、機関...
大阪 圭吉

初級翻訳・気狂い機関車 第6話

私は驚きながらも、喬介の興奮が落ち着くのを待って、この殺人事件の動機について尋ねてみました。すると喬介は、重々しく言いました。「多分、――復讐だよ」 と言って、それきり黙り込んでしまいました。ちょうどその時、助役と機関庫主任が、先ほどよりも...
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