岡本 綺堂

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岡本 綺堂

初級翻訳・平家蟹 第4話

頼朝には頼家という小童がいるそうだな……これも助けてはおけぬ奴、もちろん呪い殺してやろう。その弟も……またその子も……その孫も……。二代、三代、四代の末までも執念深く祟り続けて、かりにも源氏の血を引く者であれば、男も女も根絶やしにして見せて...
岡本 綺堂

初級翻訳・平家蟹 第3話

都育ちのお前様たちが、こうした浜辺に流浪しては他に生きる術もありません。お美しい容貌を幸いに、行き交う人々に情けを売る。つらい勤めもご自身のためです。『時の用には鼻もそぐ』と世間では言いますが、まさにこのことでしょう」玉琴「姉さま、どうかお...
岡本 綺堂

初級翻訳・平家蟹 第2話

あそこを背にして、味方の軍船はおよそ五百艘、まるで大きな鳥が翼を広げたように左右に開いて陣取っていたのです」雨月「今、私が立っているこの浜辺には、源氏の大軍が黒山のようにひしめき合っておりました。まして海の上には兵船が三千艘、少なくとも味方...
岡本 綺堂

初級翻訳・平家蟹 第1話

登場人物官女 玉虫その妹 玉琴那須与五郎宗春旅僧 雨月官女 呉羽の局同 綾の局浜の女房 おしお那須の家来 弥藤二ほかに那須の家来。浜のわらべなど          (一)寿永四年五月、長門国(ながとのくに)壇の浦の夕暮れです。あたりは一面の...
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