林 芙美子

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林 芙美子

初級翻訳・梟の大旅行 第2話

あたりは静まり返り、人間たちは家の中でぐっすり眠っているので、まわりはまるで私一人の世界のようです。私は、もうもとの家に戻りたいなんて気持ちは、ほんの少しもありませんでした。でも、ときどき、優しかったお嬢さんのこと思い出すことはありました。...
林 芙美子

初級翻訳・梟の大旅行 第1話

むかしあるところに、一羽の梟(ふくろう)が住んでいました。そこはふかーーい森のなかで、昼間でも薄暗いところでした。あまりにも暗い森なので、明るいお天気が大好きな小鳥やリスたちは、みんな森の外に出て暮らしていたのです。梟はたったひとりぼっちで...
ふしぎな岩

初級翻訳・ふしぎな岩 第2話

体の下を「ごう、ごう、ごう」とすごい風が吹いています。とんび岩はなんだか急に恐ろしくなってしまい、「ああ、おれはもう神さまにおすがりするよりほかに道はないんだ」と、ますます熱心に神さまにお願いしました。目がまわりながら、長い間、とんび岩は暗...
ふしぎな岩

初級翻訳・ふしぎな岩 第1話

夜になって、ふしぎな岩が、そっと動きはじめました。岩が動くなんて、なんだか変なかんじがしますね。かすんだ星の光をすり抜けて、霧のような山風が、ひくい谷間から、ごう、ごう、ごうと吹き上げています。どこかの森の方で、フクロウが鳴いています。岩は...
ひらめの学校

初級翻訳・ひらめの学校 第1話

ひらめの学校の女の校長先生は、このごろ年をとって眼鏡をかけるようになりました。とても大きな眼鏡なので、生徒たちはびっくりしていました。「まあ、なんて大きな眼鏡でしょうねえ。あれなら、海の上のほうまで見えるんじゃないかしら。このあいだ、校長先...
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