おれは二十面相だ

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おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第8話

もがきにもがいて、やっと、かすれた叫び声をたてました。「た、助けてくれえ……」すると、その声に驚いたのか、目に見えないやつは、ドアを開けて、部屋の外へ出ていってしまいました。ドアが、ひとりでにスーッと開いて、また、もとの通りに閉まったのです...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第7話

もっと小さいときからゾウが大好きで、ゾウのおもちゃもたくさん持っていましたが、この宝物のゾウにくらべたら、みんなつまらないものばかりです。「ふしぎだ。あいつはなぜ、こんな珍しい宝物に気がつかないのかな。」北川さんが、ふと変なことを言いだしま...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第6話

大きな虫でしょうか。いや、そうではありません。あっ、手です。人間の手です。人間の手だけが、テーブルの上をはっているのです。テーブルには三本のあしがついているのですが、そのあしのむこうには、壁紙が見えています。ですから、テーブルの下には、だれ...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第5話

話をしているうちに三分ほど経ったでしょうか、すると、もう表の通りにサイレンの音が響き、一台のパトカーが門の前に止まりました。小林君が下へ降りていって玄関のドアを開け、二人の制服警官を連れてエジプト室へ戻ってきました。警官たちは明智探偵の顔を...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第4話

明智さんには、あの秘密もわかっているのですか?」明智探偵はどこからか細引きを取り出すと、犯人の赤井の手と足を縛り上げ、そこの椅子に体とくくりつけていましたが、それが終わるとこちらへ近づきながら答えました。「それはわかっていました。昼間、この...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第3話

小林くんは、その箱をじっと見つめて、身動きもしません。もう真夜中の一時でした。あたりはますます静まり返り、世の中の生き物がみんな死に絶えて、小林くんたった一人になってしまったような、なんとも言えない寂しさです。これで朝まで無事に終わるのでし...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第2話

ひとつ今晩、実験をやってみたいと思いますが、どうでしょうか」「実験と言いますと?」「ここにいる小林くんがエジプトの部屋で夜明かしをして、試してみたいというのです。小林くんまで消えてしまっては大変ですが、決してそんなことは起こらないと思います...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第1話

消えうせた大学生 五月のある日のことです。麹町(こうじまち)にある高級アパートの一室、明智探偵の事務所へ、ひとりの老紳士がたずねてきました。 ふさふさとした白い髪をオールバックにし、白い口ひげをたくわえた、やせ形で背の高い、とても立派な老紳...
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