智恵の一太郎

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初級翻訳・智恵の一太郎 第12話

ファーブルは卵から幼虫が生まれ出るころを見はからって、又のぞいて見た。すると、かわいらしい幼虫は、やっぱりあの細い糸にぶら下って、頭を下にさかだちをして、壺の底にかさなり合っている青虫の一匹を、小さなくちばしで、つついていた。つまり人間でい...
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初級翻訳・智恵の一太郎 第11話

トックリバチは、そういう青虫の神経めがけて、得意の毒針をちょっとちくりと刺して、青虫が逃げだしたり暴れたりできないように、からだをすっかりしびれさせてしまうんだ。そしてそれを自分の脚ではさんで、ビューンと飛びかえって、壺の中へポンと入れる。...
智恵の一太郎

初級翻訳・智恵の一太郎 第10話

こんなふうにね」 伯父さんは、そこにあった紙に、鉛筆でトックリバチの図をかいて見せました。胸と腹の間が、ふつうの蜂よりも細くて、腹の形がちょうど徳利のように見えるのです。「この蜂はからだの長さが一センチあまりしかない小さなやつで、この巣の徳...
智恵の一太郎

初級翻訳・智恵の一太郎 第9話

小さな活字の辞書なんかは、穴を一ミリくらいの少し大きめにして、十センチほどはなして見ると、おじいさんの老眼鏡とおんなじくらいに大きく見えちゃうんだ。それでぼくは、厚紙を眼鏡の形にチョキチョキ切りぬいて、そこに穴を二つあけて、ひもをつけたら、...
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初級翻訳・智恵の一太郎 第8話

あきるどころか、見れば見るほど感心する気持ちがどんどんふくらんでいって、しまいには、それがただの蜘蛛ではなくて、人間のすばらしい曲芸師(きょくげいし)のようにさえ感じられてくるのでした。晴れわたった青々とした空を背景にして、銀色に光る細い糸...
智恵の一太郎

初級翻訳・智恵の一太郎 第7話

木の枝の上の方と、少し下の方とに、二本の丈夫な蜘蛛の糸が、小川を横切ってはりわたしてあって、そこの二本の糸の間に、あのからかさをひろげたような、蜘蛛の網が見えるのですが、それに朝露の玉が一めんについているものですから、まるで宝石をちりばめた...
智恵の一太郎

初級翻訳・智恵の一太郎 第6話

「君たち知ってるかい。これ指紋っていうんだよ。みんな自分の指の先を見てごらん。きれいなうずまきになっているだろう。このうずまきは、人によってみんなちがうんだって。何千人、何万人よっても、同じうずまきなんて、一つもないんだって。人間は、一人一...
智恵の一太郎

初級翻訳・智恵の一太郎 第5話

それをもとにして、こんな大きなたき火が出来たんですよ」 一太郎君は、みごとに水から火をつくりました。そして、それを実に順序正しく説明したのです。それを聞いて、お祖父さんもお父さんも、すっかり感心なさいました。「フーム、さすがは智恵の一太郎じ...
智恵の一太郎

初級翻訳・智恵の一太郎 第4話

水というものは、火を消す力はもっていますけれど、火をもやす力なんて、まるでもっていないようにみえます。水と火とは、まったくあべこべのものです。そのあべこべの水でもって、火をつくれという難題ですから、さすがの智恵の一太郎君もびっくりしてしまい...
智恵の一太郎

初級翻訳・智恵の一太郎 第3話

明石君のようにもっとまわりをよく調べてごらん。なぞをとくためには、ふつうの人が気づかないような、こまかいところをよーく観察することが一番大切なのだよ。そして、その見たことを、すじみちを立ててしっかり考えるんだ。算数でも理科でも、そうやって考...
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