海野 十三

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ふしぎ国探検

初級翻訳・ふしぎ国探検 第15話

今日は、のぞき窓をあけますから、その窓から外を見ているとよろしいです」 博士は、二人の席の前に、一つずつ丸い窓をひらいてやった。もちろんガラスがはまっていた。その窓から外を見ると、樽ロケットのまわりをとりかこんでいるれんげ草やたんぽぽのまっ...
ふしぎ国探検

初級翻訳・ふしぎ国探検 第14話

まだあるかしら」「たくさんあります。四角な箱には六つの面がありますね。その面と面との境は、どうなってますか」「ああ、そうだ。それは角になっています。いや、とがった線になっている。とにかく箱の角は一次元の物ですね」「そうです。西瓜を二つに切り...
ふしぎ国探検

初級翻訳・ふしぎ国探検 第13話

「でも、博士の樽ロケットはすごいスピードをだすんだから、どんなに遠くへいっても、すぐ引返してこられるはずだものねえ」「大宇宙のはてへいっていらっしゃるんじゃないかしら。一度あたしたちが、大宇宙のはてはどんなになっているか見たいなあ、といった...
ふしぎ国探検

初級翻訳・ふしぎ国探検 第12話

会長が女史に、白い手拭で目かくしをし、その上にさらにゴム布で二重の目かくしをする。そしてうしろへ身を引き、合図の手をあげると、綱をもった幹部と会員とが女史のそばへより、女史の身体や手足を、むごいほどきつく椅子にしばりつける。二重にしばったと...
ふしぎ国探検

初級翻訳・ふしぎ国探検 第11話

ふしぎなことに、前には羽織(はおり)や袴(はかま)がでている。「先生こんにちは。この羽織や袴をどうなさるのですか」「やあ、君たち、きましたね。この着物を、わたし、着ます。そして日本人に化けるのです。見ていて下さい」「日本人に化けてどうするの...
ふしぎ国探検

初級翻訳・ふしぎ国探検 第10話

どうしたんでしょうか」「いよいよ、おいでなすったんだ」「えっ、何がおいでなすったのですの」「人工重力装置が故障になったにちがいない、重力がだんだん消えていく。あッからだが浮きあがってくる」「あら、まあ。どうしましょう」「なあに心配することは...
ふしぎ国探検

初級翻訳・ふしぎ国探検 第9話

また新しい目的地へ出かけます」「今度は、どんな『ふしぎ国』へ案内してくださるのですか」ヒトミが博士に問いかけた。「今度はね、ある宇宙艇の中にご案内します」「宇宙艇ですって?」「そうです。地球を後にして、月世界へ向かう宇宙艇の中へ、君たち二人...
ふしぎ国探検

初級翻訳・ふしぎ国探検 第8話

戦う国と国とが、たがいに相手の国へ原子弾の雨を降らせる」と、ものすごい原子弾|炸裂の音響があとからあとへとつづく。そして原子弾をはこぶ無人ロケット艇の音がまじって聞える。また地上からは、死んでいく人たちの悲しそうなうめき声がわき上がってきま...
ふしぎ国探検

初級翻訳・ふしぎ国探検 第7話

気が変な猫になっているのだからね。……え、何か今、あなたがたの足の下を走ったって。ああ、あの透明猫かもしれない」 そのとき東助とヒトミは、たしかに猫の声を聞いた。この部屋の戸棚の上に。……だが猫の姿も見えなかったし、語り手の姿も同様に全く見...
ふしぎ国探検

初級翻訳・ふしぎ国探検 第6話

あまりにも奇妙で、まるで魔法のような道具たちのダンスに、東助もヒトミも息をのんで、身動き一つできませんでした。そのとき、アルコールランプの燃える台の向こうから、あの特徴のある不機嫌そうな咳払い(せきばらい)が聞こえてきました。どうやら、見え...
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