あなたが持っているその食事を、バビロンにいるダニエルのところへ届けるのだ。彼は今、ライオンのオリの中にいる」
するとハバカクは答えました。
「主よ、わたくしはバビロンを見たことがありません。それに、そのオリがどこにあるのかも知らないのです」
その瞬間、神さまの使いはハバカクの頭の髪の毛をつかみ上げると、すごい勢いで空を飛ばせ、あっという間にバビロンのライオンのオリの真上に降ろしてくれました。
そこでハバカクは、大きな声で呼びかけました。
「おお、ダニエルよ、ダニエルよ! 神さまがあなたに送ってくださった食事を取りなさい!」
ダニエルはこれを聞いて言いました。
「おお神さま、あなたはわたくしをお忘れになりませんでした! それどころか、あなたを求め、あなたを愛する者を、決して見捨てられなかったのですね」
そう言うと、ダニエルは起き上がって、おいしそうに食事をしました。
すると神さまの使いは、すぐにハバカクをもとの場所へと連れ戻したのです。
七日目のこと、王さまはダニエルのことを悲しみ、お墓参り(とむらい)をするために出かけました。
王さまがライオンのオリのところやってきて、中をそっとのぞき込んでみると……なんと、そこにはダニエルが元気にすわっていたのです!
その時、王さまは大声で叫びました。
「なんと偉大なことだ! おお、ダニエルの信じる神さまよ、あなた様のほかに神はいない!」
そして王さまは、すぐにダニエルをオリから引っ張り出しました。そして、ダニエルを殺そうとたくらんだ悪い人間たちを、今度は自分たちがそのライオンのオリへと投げ込んだのです。
すると、彼らは王さまの目の前で、一瞬のうちにライオンたちに食い尽くされてしまいました。
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