2026-08

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尾崎 紅葉

初級翻訳・鬼桃太郎 第1話

むかしむかし、あるところにおじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に出かけました。そこで拾った桃の実の中から生まれたのが桃太郎です。その桃太郎が猿・雉・犬を率いてこの鬼ヶ島に攻め込み、代々伝わる宝物を奪い去り、勝ち誇って引き揚げていっ...
楠山 正雄

初級翻訳・鬼六 第1話

一 ある村の真ん中に、大きな川が流れていました。その川は流れがとても強く、速いので、昔から村の人たちがいくら橋をかけても、すぐに流されてしまっていたのです。村の人たちは困り果てて、都で有名な大工の名人を呼び寄せ、こんどこそ絶対に流れない、丈...
村山 籌子

初級翻訳・髪床やの大根さん 第1話

今年で十歳になった大根くんの家は、お父さんが髪床屋さんをしていました。二人とも、野菜のなかでも一番頭の毛が青々と立派に生えているので、誰一人として、大根くんの家が髪床屋さんをしていることを笑う人はいませんでした。大根くんは毎日、お父さんがい...
小川 未明

初級翻訳・高い木と子供の話 第2話

善ちゃん、登って捕っておいでよ」「垣根(かきね)を破って入ったら、しかられるからいやだ」と、善吉は頭を振りました。「だいじょうぶだ。ここで、見張りをしているから」「善ちゃん、君は、木登りがうまいんじゃないか?」「カラスがくると、頭をつつくだ...
小川 未明

初級翻訳・高い木と子供の話 第1話

一 善吉は、ほかの子供たちと違って、学校から帰ってきても、すぐにかばんを放り出して外へ飛び出し、友だちと自由に遊びまわることができませんでした。 家の仕事を手伝わされたり、弟を背中におぶって、子守りをしなければならなかったからです。 自分と...
小川 未明

初級翻訳・高い木とからす 第1話

林の中に、ほかのどの木よりも、ひときわ高くそびえ立つすぎの木がありました。秋が近づいてくると、さまざまな渡り鳥たちが飛んできては、その木のてっぺんに羽を休めにやってきました。群れをなしてやってくる鳥もいれば、なかには、仲間もおらず、たった一...
山本 周五郎

初級翻訳・骸骨島の大冒険 第6話

間一髪、龍介の片手が振り下ろされました。ずずずずずん、という響きとともに、駆逐艦二隻の四門の機関砲が、敵の先手を取って一斉射撃を開始しました。敵もさるものです。島影を盾にして、たちまち四、五台の機関銃を持ち出し、豆を炒るような音を立てながら...
山本 周五郎

初級翻訳・骸骨島の大冒険 第5話

文子はただ、一刻も早く父の無事な姿が見たい一心で、自動車の中でも心を急かしていました。 すると、車が横浜を通り過ぎ、程ヶ谷、戸塚とさしかかった時のことです。 運転席に乗っていた助手の一人が、突然文子の席の方へ飛び込んできました。「あら! 何...
山本 周五郎

初級翻訳・骸骨島の大冒険 第4話

ふと気がつくと、墜落の衝撃で激しく転倒した拍子に、体を縛っていた縄が切れたようで、手足が自由になっていました。「しめた!」と思い、渦巻く波をかき分け、一生懸命に水面へと浮き上がりました。水面に出て見て、龍介は驚きました。さっき駆逐艦に撃ち落...
山本 周五郎

初級翻訳・骸骨島の大冒険 第3話

あのぶるぶると唸っている音は、何だろう……」そう思ってふと見ると、すぐ傍の壁に小さなガラス張りの窓がありました。龍介は体をすり寄せてその窓を覗き込みました。「あっ!」覗いた龍介は驚きの声を上げました。「こりゃ飛行機の中だぞ……」なるほど、窓...
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