2026-08

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ぼくもいくさに征くのだけれど

初級翻訳・ぼくもいくさに征くのだけれど 第1話

ぼくもいくさに征くのだけれど竹内浩三街は戦争の話でいっぱいだどこへ行っても、戦いに行く話や勝った話ばかりあと三ヶ月もすればぼくも戦場に行くというのにだけど、こうしてぼんやりしているぼくが戦場に行ったらいったいぼくは何をするんだろう 大あっぱ...
ほうき一本

初級翻訳・ほうき一本 第1話

十二月二十六日の午後、毎日新聞社から電話がかかってきました。そして、経済安定本部長官の和田博雄さんが、二十三年度の働く人たちのための経済白書を出したので、それについて意見をききたいということでした。わたしは経済の専門家ではありません。けれど...
べつ甲蜂

初級翻訳・べつ甲蜂 第1話

春のはじめ、はんの木の山を歩いていると、まるでかげろうの糸みたいに真っ白でふわふわした毛が飛んできて、顔や頭にペタッとくっつきます。ネバネバしてとってもじゃまっけなので、手ではらおうとしても、なかなか離れてくれません。これは「地蜘蛛(じぐも...
へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第12話

一昨日に返事があって、今日の夕方にはこっちに着いているはずなんだよ」ちょび髭の前にペタッと這いつくばり、恥も外聞もなく情けない泣き言を並べ立てた木内桜谷の姿が、房二郎の脳裏にあらためて痛ましくよみがえりました。「大丈夫さ」と、房二郎は言いま...
へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第11話

「いま私を口説いたばかりじゃないの!」「うるせえ、おれにはちゃーんと女房がいるんだ!」「おかみさんを持っているのは、あんた一人だけじゃないよ、まったくもう!」女は木内をもっと強く抱きしめました。「かみさんもいないような男なんて、一緒に寝たっ...
へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第10話

「そのくせ、そういう未知のものごとに、触れてみたがるのが人間っていうやつさ」「口で言うぶんには、地面から天まで説明することができるさ」と房二郎が言った。「他人の火傷は痛くないっていうからな」そして、本当の痛みがやってきた。その夕方、ちょび髭...
へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第9話

『仮名がき女庭訓(かながきおんなていきん)』というのは、子守をするような子供たちにまで読ませるためのものですから、もっと普段の言葉(俗語)で書かなければ売れないと思うんですがね」「普段の言葉と美しい文章のどこが違うんですか」と房二郎は言い返...
へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第8話

そんなことを思いながら文華堂へ行き、店の脇にある階段を登ろうとすると、女中のおかつが急いで駆け寄ってきて、「この間はまたありがとうございました」と、顔を真っ赤にしながらもじもじとそう言った。「お腹いっぱいでお弁当なんて食べられないのに、この...
へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第7話

二階の記事部屋に上がると、木内桜谷が頭に手ぬぐいをきゅっと結び、机に向かって、相変わらず酒を飲み飲み、勢いよく筆を走らせていた。房二郎は自分の机の前に座ると、財布を出して中を調べてみた。家を出るときにおるいが、「少し入れておいたからね」と言...
へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第6話

「もしお酒を飲むんなら、ちょっと待ってね」とおるいは言った。「朝から何も食べていないんだもの。お粥ができたから、それを食べてからにしなさいよ」「食べ物はいいや、まず酒にしよう」「だめよ」とおるいは房二郎の肩を軽く叩いた。「もうできているんだ...
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