2026-08

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へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第5話

「この家じゃあ、まともなものなんて食べさせてくれないのさ」と木内が教えてくれた。「一年じゅう麦めしに漬物だけ、十五日と大晦日だけは味噌汁が一杯出るけれど、そのときは汁の中の具を皿に取ったのがおかずになるだけで、ほかには漬物すら食わせてくれな...
へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第4話

「ここは一体どこだ!? お前は誰なんだ!?」女は房二郎にしがみつき、その胸に顔をすり寄せながら、小さな声でこうささやいた。「お願い、そのまま寝てちょうだい……。あたし、すぐに向こうへ行くから……」そう付け加えると、彼はまたそのまま眠り込んで...
へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第3話

「前の亭主が米相場をやっていて、死ぬ間際に大儲けしたらしい。その金を狙って、あのちょび髭の男が取り入ってものにし、この文華堂を始めたんだそうだ」房二郎は言った。「世の中、物好きな人間もいるもんだな」「しっ、聞こえるぜ」と木内が制した。いま風...
へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第2話

この『沢茂』って店もうまい物を食わせると聞いたから、それでためしに寄ってみたんだ」「まことに相済みません」と主人は続けざまに頭を下げ、後頭部を掻いた。「こんなしくじりは初めてでして、いつもはお客さまによろこんでいただいているんですが」「もう...
へちまの木

初級翻訳・へちまの木 第1話

一 房二郎が腰を下ろしたとき、すぐ斜め向こうにいた男は、アジの塩焼きを食べながらお酒を飲んでいた。 房二郎はお酒を注文し、おつまみはいらないと言った。 ほっぺたを膨らませたような顔の店員(小女)は、バカにしたような声で、お酒一本、おつまみは...
ぶくぶく長々火の目小僧

初級翻訳・ぶくぶく長々火の目小僧 第5話

町中の人たちは、大山のようなものすごい大男が来たのでびっくりして、わいわい言いながら、みんなでぞろぞろと後をついていきました。ぶくぶくは広場へ来ると、「さあ、みんなどけよどけよ、あぶないぞあぶないぞ!」と言いながら、大通りに群がっている人た...
ぶくぶく長々火の目小僧

初級翻訳・ぶくぶく長々火の目小僧 第4話

七王さまはふと見ると、いつの間にか王女さまがいなくなっているのでびっくりして、「おや、大変だ!あの四人組のやつらがさらっていったにちがいない。すぐに追っかけてうばい返してこい!さあ、早く早く!」と、顔をまっ赤にしてご命令になりました。すると...
ぶくぶく長々火の目小僧

初級翻訳・ぶくぶく長々火の目小僧 第3話

長々とぶくぶくと火の目小僧の三人も、やっぱり昨夜と同じように居眠りをはじめました。王女さまはそれを見すまして、今夜もまたハトに変身して、お部屋からぴょんと飛び出しました。するとやはり同じように、長々の頭にぶつかり、火の目小僧に羽根を焼かれて...
ぶくぶく長々火の目小僧

初級翻訳・ぶくぶく長々火の目小僧 第2話

「はいはい、どうぞよろしくおねがいいたします」と、その男も家来になりました。 この男は『火の目小僧』という名前でした。三 王子さまは、こんなめずらしい男を三人まで家来にかかえたので、大とくいになってどんどん歩いていきました。 そのかわり、こ...
ぶくぶく長々火の目小僧

初級翻訳・ぶくぶく長々火の目小僧 第1話

一 これは昔も昔も、ずーっと昔のお話です。 そのころは今とはすっかりちがっていて、ネズミさえもかっこいい靴を履いて歩いていました。 そして、見かける猫を手当たり次第につかまえて食べていたのです。 ロバもカッコいい剣をぶらさげて、いばりちらし...
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