初級翻訳・蛍の灯台 第4話

蛍の灯台

かくれんぼ

下駄に火がつく
かくれんぼ出て来

出て来 かくれんぼ
鼻緒が燃える

下駄に火がつく
鬼さん留守だ

出て来 かくれんぼ
かくれんぼ出て来

雲雀の水汲み

雲雀の水汲み
お日さま高いぞ

さっさと
水汲め

水なし畑に
畑がなるまで

さっさと
水汲め

お日さま高いぞ
お日さま高いぞ

さっさと
水汲め

水なし畑に
畑がなるまで

さっさと
水汲め

鶯の夢

梅の小枝で 梅の小枝で
鶯は
雪の降る夜の
夢をみた

野にも山にも
雪ばかり
サラ サーラと
雪ばかり

雪の降る夜に 雪の降る夜に
鶯は
梅の花咲く
夢をみた

野にも山にも
梅ばかり
チラ チーラと
梅ばかり

藪の下道

ここを通れば雀のお宿
ここのこの道近道じゃ

さあさ急いで通りなさい

雀のお宿にや雀はお留守
ここのこの道近道じゃ

さあさ急いで通りなさい

早く通らにや雀が帰る
ここのこの道近道じゃ

さあさ急いで通りなさい

チツクリ虫

とんぼ来い来い
釣瓶にとまれ

井戸の釣瓶は
日が永い

草にとまるな
チツクリ虫いるぞ

今朝も泣く子の
足刺した

子鳩の歌

山は晴れたぞ
野に寝た 子鳩

帰れ 子鳩よ
もどれよ 山へ

はぐれ子鳩に
なるから 帰れ

野には 野狐
畑にや鼬

鼬ア啼いたぞ
戻れよ 子鳩

狐ア来るから
帰れよ 子鳩

赤とんぼ

つんつん 飛んでる
赤とんぼ
金魚屋の 金魚は
何してた

みんなで並んで
水呑んでた

つんつん 飛んでる
赤とんぼ
鳥屋の 鶏は
何してた

みんなで並んで
ねんねしてた

お母さんと一緒

おもちゃの手桶を
買って来た

おもちゃの手桶で
なに汲んだ

お母さんと一緒に
水汲んだ

おもちゃの箒で
なに掃いた

お母さんと一緒に
庭掃いた

銀の鈴

兎 兎
銀の鈴
やろか

お耳に 銀の鈴
さげて
やろか

兎 兎
うれしがって
はねた

銀の鈴 ほしくて
ぴょこんと
はねた

お客にゆく日

お下髪に
  お結いよ
可愛から

黒い油
  おつけよ
可愛から

赤い櫛
  おさしよ
可愛から

可愛から
  お客に
連れてゆこ

柿の木

種から生えた
柿の木は
百年たっても
柿の木だ

種から生えた
柿の木は
千年たっても
柿の木だ

山から 烏が
飛んで来て
「赤い柿 甘い」と
食べちゃった

烏が 食べても
柿の木は
いつまで たっても
柿の木だ

山ほととぎす

山ほととぎすは
八千八声

一声目には
四千四声

二声目にも
四千四声

山ほととぎすは
八千八声

一声目には
まだ夜は明けぬ

二声目には
東が白む

山ほととぎすは
八千八声

兎のダンス

ソソラ ソラ ソラ兎のダンス
タラッタ ラッタ ラッタ
ラッタ ラッタ ラッタ ラ

脚で蹴り蹴り
ピョッコ ピョッコ 踊る
耳に鉢巻 ラッタ ラッタ ラッタ ラ

ソソラ ソラ ソラ可愛いダンス
タラッタ ラッタ ラッタ
ラッタ ラッタ ラッタ ラ

とんで跳ね跳ね
ピョッコ ピョッコ 踊る
脚に赤靴 ラッタ ラッタ ラッタ ラ

虫の音楽

虫の音楽 面白い
面白い

鈴虫アりんりん
鈴振った

松虫 ガチャガチャ
きりぎりす

虫の音楽 賑やかだ
賑やかだ

りんりんガチャガチャ
チンチロリン

きりきりガチャガチャ
チンチロリン

螢の飛行機

螢の飛行機
  山からホイ

早く山から
  急いで来い

飛行機ホイ
  山からホイ

ほウほウ螢の
  飛行機ホイ

早く山から
  急いで来い

飛行機ホイ
  山からホイ

四つの星

流れ星ア
  流れて
   落ちて来る

離れ星ア
  はなれて
   光ってた

かくれ星ア
  かくれて
    まだ出ない

渡り星ア
  渡って
   海に落ちた

案山子

夕やけ
小やけ

田圃の
案山子

明日は
天気

蓑笠
いらぬ

蓑ぬいで
ほせよ

笠とって
ほせよ

野の虫

夜になると
野の虫は

なんにも
かんがえない

電燈をたづねて
とんでくる

電燈をたづねて
とんでくる

野の虫さへも
暗いのはきらい

お留守

ここのお家は
    お留守かい

ドンドン
    ドン

御門がしまって
    をりますね

ドンドン
    ドン

お留守でお留守居
    いませんか

夜明け烏

カホカホ啼くのは
明け烏

もう夜が明ける
夜が明ける

夜明けの海には星一つ
お山の上にも星一つ

夜明けのお星は
もう見えぬ

もう夜が明ける
夜が明ける

夜明けにや夜明けの明け烏
カホオホ啼くから夜があける

一ツ目小僧

お空で光るは
あれは 何

あれは 闇夜の
お星さま

お背戸で光るは
あれは 何

一ツ目 小僧の
お眼だよ

一ツ目 小僧の
目は 幾つ

一つ目 小僧は
一つだよ

二つ光るは
あれは 何

あれは お供の
お眼だよ

松虫

チロリン チロリン チンチロリン
チロリン チロリン チンチロリン

松虫は
お藪にとまって鳴きました

 お藪の蔭は
   茨と薄

 茨にや刺され
   足が痛い

 薄にや切られ
   お手が痛い

チロリン チロリン チンチロリン
チロリン チロリン チンチロリン

松虫は
お藪にとまって鳴きました

木の葉

雀になれよ
  雀になれよ

木の葉がとんで
  雀になれよ

雀になって
  お屋根で遊べ

雀の鳥は
  お屋根で遊ぶ

雀になれよ
  雀になれよ

お屋根に行って
  雀になれよ

夢とり

夢とりさん
夢とりさん

お星さんのお夢は
青い夢

青い夢
青い夢

お星さんは夢見て
落ちて来る

落ちて来る
落ちて来る

お星さんのお夢を
とっておくれ

羊来い

羊 来い
来い

牧場は
遠い

小さい 羊は
くたびれる

羊
帰れよ

牧場は
暮れる

かけて帰れよ
トットッと

田螺のお家

日永だ日永だ
   たんころりん
田螺はお家を
   背負いあるく
田螺のお家は
   泥だらけ
田甫で田螺は
   たんころりん
たんたんころりん
   たんころりん
田螺のお家は
   窓一つ
窓からのぞいて
   たんころりん

あわて鬼

(鬼の大将)
向う来るのは
   何船じゃ

(赤鬼)
『日本一』 の
   旗立てた

(青鬼)
桃太郎さんの
   乗るお船

(鬼の大将)
『日本一』じゃ
   そりゃ強い

(赤鬼)
お伴も大勢
   ついて来た

(青鬼)
桃太郎さんにや
   かなわない

(鬼の大将)
ヤ・ヤ・ヤ・ヤ・
   それは大変じゃ

(赤鬼青鬼)
大変じゃ
   大変じゃ

(鬼の大将)
大変じゃ
   大変じゃ

鳶の笛吹き

鳶の笛吹き
ピーヨロロ
 ピーピ
   ピーヨロロ

ピーと吹いた
ピーヨロロ
 ピーピ
   ピーヨロロ

山から出て来て
ピーヨロロ
 ピーピ
   ピーヨロロ

ピーと吹いた
ピーヨロロ
 ピーピ
   ピーヨロロ

兎と狸

カチカチお山に
   誰がゐる

兎がこっそり
   かくれてる

ボオボオお山に
   誰がゐる

狸が一匹
   かくれてる

カチカチお山は
   大火事だ

ボオボオお山に
   火がついた

狸は熱くて
   逃げ出した

兎が後から
   追いかけた

河原鶸

河原鶸 ビーン
    朝から ビーン

ビン ビン
    ビーン

糸ひく ビーン
    より糸 ビーン

ビン ビン
    ビーン

お天気 見ていちゃ
    糸ひく ビーン

霜夜は寒い

霜夜は
寒いな
お星さんよ

お星さんよ
お星さんよ
霜夜は 寒い

野に寝る
 小鳥は
お星さんよ

お星さんよ
 お星さんよ
可哀そうだな

あの山蔭

あの山越えて
   山越えて
あの山蔭へ
   水汲みに
 スタコラ スタコラ スタコラサ

一桶汲んでは
   草にかけ
二桶汲んでは
   草にかけ

一桶かければ
   葉が伸びる
二桶かければ
   花が咲く

あの山越えて
   山越えて
あの山蔭へ
   水汲みに
 スタコラ スタコラ スタコラサ

雀踊り

雀踊りは 面白や 面白や
手拍子そろへて 面白や

チンチンチンノチン
  ソリヤチンチンチンノチン

手拍子そろへて
  面白や

はぐれ雀も 来て踊れ 来て踊れ
手拍子そろへて 来て踊れ

チンチンチンノチン
  ソリヤチンチンチンノチン

手拍子そろへて
  来て踊れ

雀可愛や ようそろた ようそろた
手拍子そろへて ようそろた

チンチンチンノチン
  ソリヤチンチンチンノチン

手拍子そろへて
  ようそろた

お使ひ鳩

夢のお国の
  お使ひ鳩が

お日が暮れれば
  お眼の上に

ちょいと飛んで来て
  ぱさりととまる

一羽とまれば
  また一羽とまる

かはるがはるに
  お使ひ鳩は

お日が暮れれば
  飛んで来てとまる

子供と象

子供『象よ 象よ お鼻が
なぜ長い』

象『お鼻で お乳を
飲んだから』

子供『象よ 象よ お眼が
なぜ小さい』

象『幼いとき
居眠りしてたから』

鳩さん茶買ひ

鳩さん 茶買ひに
行ったとサ

鳩さん お茶買うて
なんにする

茶釜で沸して
飲むだとサ

ついでに茶柄杓
買って来な

茶柄杓買うのにや
金がない

鳩さん 茶柄杓
見てたとサ

ひとり旅

お空のお月さま
ひとり旅

わが子をたづねて
あるいてる

山にゆきや
茨の蔭のぞき

磯にゆきや
小磯の蔭のぞく

千年 たづねても
子にや 逢へぬ

万年 たづねても
子にや 逢へぬ

お供は後よ

エッサツサ
エッサツサ
お供は 後よ
お供は 後よ

お供は 後から
ついて来な
お供だ エッサツサ
お供だ エッサツサ

お供だ お供だ
お供だ エッサツサ

お荷物 エッサツサ
かついで エッサツサ

お供だ お供だ
エッサツサノサ

榧の実

烏ア畑で
榧の実 拾ろた

たんこ たんこ たんこ
たんころたん と たたく

烏ア 榧の実
たんころたん と たたく

たたけ たんこ たんこ
たんころたん と たたけ

烏ア 榧の実
畑で拾ろた

ねむの木

ねむれよ ねむれ
  ねむの木よねむれ

夕闇ア来たぞ

ねむの木が
    ねむりや

雀もかへる

河原の藪へ
  雀よかへれ

夕星ア出たぞ

雀がかへりや
  ねむの木もねむる

螢の燈台

お日が暮れば
  ほたるの燈台

ほたるの燈台
  小さい燈台

ぴかりぴかりと
  皆光る 皆光る

ぴかりぴかりと
  ほたるの燈台

ほたるの燈台
  かはゆい燈台

かはりがはりに
  皆光る 皆光る

鼠・蛙・鬼

鼠に 猫のひげを
  ちょいと お見せ

びっくりして
  キリキリ 廻って
      すぐ 逃げる

蛙に 蛇の目を
  ちょいと お見せ

びっくりして
  とびあがって
      すぐ 逃げる

鬼に 鐘馗の面を
  ちょいと お見せ

びっくりして
  キャツ と 言って
      すぐ 逃げる

牛舎の仔牛

廻れ廻れ
輪になって廻れ

牛舎の仔牛は
いなくなった

親牛ヤ寝たきり
まだ起きぬ

廻れ廻れ
輪になって廻れ

牛舎の仔牛は
いなくなった

親牛ヤ寝たきり
まだ起きぬ

廻れ廻れ
輪になって廻れ

牛舎の仔牛は
いなくなった

こんこん狐

一

急ぎやれ急ぎやれ
この道は

こんこん狐の
出る道じゃ 出る道じゃ

さあさ急いで
通りやんせ

おおこわこわや
狐はこわや

こんこん狐が出りゃこわや

二

急ぎやれ急ぎやれ
この藪は

日暮にや狐の
出る藪じゃ 出る藪じゃ

さあさ日暮じゃ
急ぎやんせ

おお こわ こわや
日暮はこわや

こんこん狐が出りゃこわや

三

急ぎやれ急ぎやれ
この橋は

雨夜にや狐の
出る橋じゃ 出る橋じゃ

さあさ急いで
渡りやんせ

おお こわ こわや
狐はこわや

こんこん狐が出りゃこわや

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