年をとったからすねこが、意地の悪そうな目をしながら歩いていました。
すると、あちらから銀色をしたペルシャねこがやって来ました。
「おや、見慣れないねこだな」
と、からすねこは立ち止まりました。
「もしもし、この辺りに住む者なら、わたしを知らないはずがない。おまえはどこのもんかね」
と、からすねこが尋ねました。
「わたしは最近、引っ越してきたばかりのものです」
と、ペルシャねこが答えました。
「そうかい、これから美味しいものが見つかったら、わたしのところへ持ってきな。わたしはこの辺りをうろついているからさ」
と、からすねこが言いました。
そのとき、強そうなブルドッグがやって来ました。
からすねこはどこへ逃げようかと身構えました。
けれど、ペルシャねこがグッととにらみつけると、ブルドッグはすごすごとあちらへ行ってしまいました。
「見てごらん、犬でさえわたしを恐れているんだ」
と、からすねこは威張ってみせました。
ペルシャねこはこれを聞いておかしそうに、
「あれはうちの犬で、わたしを守っているのです。意地悪をすると(飼い主に)言いつけますよ」
と言いました。
からすねこはびっくりして、慌てて逃げていきました。
初級翻訳・からすねこと ペルシャねこ 第1話
からすねこと ペルシャねこ
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