一休さん

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一休さん

初級翻訳・一休さん 第1話

お母さま 子どものとき、一休さんは「千菊丸(ちぎくまる)」という名前でした。ある春の日のことです。千菊丸は乳母(うば)に連れられて、清水寺(きよみずでら)へお参りに行きました。お寺の庭は、桜の花が満開でした。はらはらと散る桜の花びらの下では...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第2話

安国寺のひな僧になった一休さんは、周建(しゅうけん)という名前をもらって、毎朝おしょうさまからお経を習いましたが、利口なのですぐ覚えます。ことにそのトンチのいいことは、大人も舌を巻くばかりでした。安国寺には、七つ八つぐらいの小僧が十人ばかり...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第3話

それが悲しくて、わたしは死んでおわびしようと思って、こんなにたくさんおしょうさまのくすりをいただきましたが、ちっとも死ねません」そう言うと、一休さんは両手で顔を覆って、前よりも激しくわんわん泣き出しました。「なに、茶わんを割ったと……」「そ...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第4話

一休さんは、もう次九さいさんがやってくるころだなと思いながら、半紙(はんし)を五枚もつぎたして、墨をくろぐろとつけ、大きな字で、皮(かわ)をきたるもの 寺(てら)のなかに 入(はい)るべからずと書いて、玄関に貼りつけました。まもなく、せかせ...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第5話

」 じくさいさんは、そう いって おいて、「しゅうけんさん、したから うえに さがるものは なあに……。」 と、いって、「さあ、しゅうけんさん、ごちそうばかり ながめて いないで はやく こたえて ください。」「ははあ、そんなこと わけも ...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第6話

すると よしみつ公が いいました。「こりゃ、しゅうけん、おいしいか。」「はい、わたくしは くいしんぼうですから、おいしくて たまりません。」「ほう。では、一つ きくが、しゅっけは にくや さかなを たべても いいのかな。わしは、しゅっけは ...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第7話

」一休さんが和尚さまの前にくると、和尚さまは、「周恵、いまおまえは何でお灯明を消した?」と聞きました。「はい、口でふきけしました。」「それはいけません。口はいろいろなものを食べるところです。口の中はきたなくなっています。その口でお灯明をふき...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第8話

」「では、ひとにつばやたんをはきかけられても、けんかをせぬか。」」「はい、お拭いしてじっと黙り、怒らない修行をしたいと思います。」「ほう、それでよい。それがおまえに、本当にできるか?」「はい、できます。できるように修行いたします。」「そうだ...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第9話

一休さんは、かそうさんの いおりを たずね、でしに してください、と たのみましたが、でしの 一人に、あっさりと ことわられ、かそうさんには あうことも できませんでした。その夜の ことです。月あかりの したで ひとりの としよりの りょう...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第10話

もう おまえは この いおりを そつぎょうして いいぞ。」「はい。みな おしょうさまの ごおんで ございます。」「ついては、おまえに さしょうを あたえたい。」 さしょうと いうのは、いまの そつぎょうしょうしょと おなじものです。わしの ...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第11話

が、ふしぎなことにじっと一休さんをにらんで、木刀をふりあげている先生の手が、ぶるぶるとふるえだし、ひたいから、じわじわあぶらあせがながれだしてきました。「なぜうたぬ。」 一休さんははらの底から言いました。すると、さすがはうでのある武芸者です...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第12話

すると一休さんは、おきょうでもよむようなふしをつけて、門松は冥土の旅の一里塚  めでたいうもありめでたいうもなしとうたい、つづけて、正月のぎしきは死ぬることはじめ どんどは火そう二十日ほねあげとうたって、目をぱちくりしているきゅうべえをしり...
一休さん

初級翻訳・一休さん 第13話

一休さんは、「三英堂さん、はい、お金」と言うと、「では、わたしはこれで離縁してもらいますよ」と、さっさと庵(いおり)に帰ってしまいました。三英堂さんは借金を払っただけでなく、それからは豊かに暮らすことができました。天皇のお使い一休さんは山城...
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