海底都市

スポンサーリンク
海底都市

初級翻訳・海底都市 第20話

数条の、きちんとした間隔で直線的に並んでいる標識灯が、モニター画面の中で美しく輝いている。やがて、その標識灯の行列が消えた。「海中へ出たぞ」博士が言った。なるほど、そのようだった。海底都市の建物から離れて、深海へと向かっている。異様な形をし...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第19話

元の世界へ戻れるのか、それとも当たり前の死のように、たちまち意識が消えて、それっきりになってしまうのか。どうなんだろう?)殺されることだけでも嫌なのに、死んだ後のことまで心配しなければならないとは、僕はなんて不幸なのだろうか。禁断の園に忍び...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第18話

僕をここで溺死させるつもりか。なんて憎むべき悪魔なんだ!)僕はもう、やぶれかぶれだった。拳を固めて、ガラスの天井をどんどん突き上げた。頭を天井にぶつけてみた。しかし、ガラスの天井は厚い。そんなことでは破れそうもなかった。僕はついに体を逆さま...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第17話

辻ヶ谷君も一緒に来ればよかったのに。……急に眠くなってきた。それが自然な眠気ではないことに、僕はすぐに気づいた。どうしたんだろうと不審に思っているうちに、僕は意識を失った。【ふしぎな場所】猛烈に眠い。しかし僕はその時、自分の意識を少しずつ取...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第16話

君のようなエトランジェ(異境人)には言えないのだ」 博士は、その言葉が終わるとともに立ち上がって、両の肩をぶるぶると震わせた。 僕の好奇心は火柱のように燃え上がったけれど、博士の沈痛な姿を見ると、重ねて問うのは気の毒になり、「まあまあ」と自...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第15話

しかし、もし学友の辻ヶ谷君の力によって二十年前の焼け跡へ戻されてしまったら、僕が楽しみにしている時間旅行がここで台無しになってしまいます。――お願いだ、辻ヶ谷君。僕のことは忘れて、僕が満足するまでこの二十年後の海底都市で生活させてくれ。この...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第14話

カビ博士は学生たちには少しも構わず、配電盤の前に立って計器を見上げたり、急ぎ足で僕を乗せている台の下へもぐり込んだりと、ひとりで忙しそうに動き回っていました。そんなわけで、博士はもちろん、僕の訴えに耳を貸す様子もありません。「ねえ、諸君。お...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第13話

なにしろ考古学の研究をする場所ですからねえ」 とタクマ少年は、相変わらず忠実に案内役を務めます。「イチョウやポプラを植え込むのには、ずいぶん苦労しました。でも、赤レンガの周りには木がないと、考古学の気分が出ないというわけで、いろいろと工夫を...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第12話

肝心の本人が冷凍されてしまって、脳も働かなくなり、細胞も何もかも凍ってしまえば、身動きひとつ取れないじゃありませんか」「そうですかねえ。……そして、そのあとはどんな目にあうんですか。つまり、刑罰の重さはどれくらいのものなんでしょうね」「罰の...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第11話

事の発端は、僕が言った「遠方」という言葉を履き違えたにしても、あまりにひどい勘違いです。「では、どこからいらっしゃったの? ねえ、本間さん」困った。全く困った。僕は困り果てました。嘘をつくのは嫌だし、かといって本当のことを言えば、「怪しき曲...
スポンサーリンク