海底都市

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初級翻訳・海底都市 第10話

はなはだうっかりしていたんだが、僕は財布を忘れてしまったらしいんだ。だから、食事はやめにしておこう」「ああ、支払いのことなら心配いりませんよ。あとで政府から支配命令書が届いたときに払えばいいのですから」「ああ、そうかね。それなら安心だ……」...
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初級翻訳・海底都市 第9話

あれだけの黄金が、いま日本にあれば、復興のためや、食料輸入のために、ずいぶん役に立つんだがなあ)いくら激しい希望であっても、できないことはできないのです。あきらめるよりほかありません。(いや、待てよ。時間機械というものが、すでに発明されてい...
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初級翻訳・海底都市 第8話

つまり力が三十倍に増幅されるのですから、パワーは申し分なしです。ですから、昔のように無理をして使う必要がない。したがって、危険だの何だのといった心配は、全くしなくていいんです」タクマ少年の話を聞いていると、非常に頼もしい気持ちになる反面、自...
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初級翻訳・海底都市 第7話

「まだ見ていないことは、見ていないんだけれどねえ……」僕は気まずい思いをして、本当のことを告白するしかありませんでした。だが、そのとき僕は自分の心の中で、くりかえし叫んでいました。(うそだ。うそだ。いくら原子力エンジンだとはいっても、こんな...
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初級翻訳・海底都市 第6話

よく見てください」僕はその、まるで地震にでもあったかのような不思議な物体を、しばらくじっと見つめていました。そのうちに、僕はハッと思い当たりました。「わかった。あれは沈没した軍艦じゃないか。ねえ君、そうだろう?」僕が振り返ると、タクマ少年は...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第5話

しかし僕がそれをつっこむと、たいてい失敗してこっちが田舎者扱いされる。でも、こんどこそはタクマ少年をぎゃふんと言わせてやれるはずだ。「ねえ、タクマ君。君は今、魚の群れを見物するために、この町で一番高い所へ案内しますと言ったけれど、それは言い...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第4話

「この町には、貧乏な人が多いと見えるね」僕は、案内係のタクマ少年にそう言いました。「ええっ、貧乏ですって? 貧乏というのはどんなものですか」少年は貧乏でいながら、貧乏という言葉の意味を知らないらしい。なんてのんきな少年だろう。「だって君。こ...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第3話

「失礼ながら、あなた様が少年だというのは、どう見ても受け入れがたいことでございます」その老ボーイのような燕尾服の人物は言いました。そして、美しいクリーム色の壁にかかっている鏡の方へ、手で合図をしました。僕は、なんだか背筋がぞっとしました。し...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第2話

なぜって、そういう機械があればこそ、君は三回も、その翌日の行動を僕に言い当てられたんじゃないか」辻ヶ谷君が何と言おうと、未来の世界へ旅行ができるような不思議な機械がこの世にあるなんて、僕にはどうしても信じられませんでした。「頭が悪いねえ、本...
海底都市

初級翻訳・海底都市 第1話

妙な手紙 僕は、まるで催眠術にでもかけられたかのような足取りで、廃墟となった丘をのぼっていった。あたりはすっかり日が暮れて、浮世絵の版画のような紺青色の空に、星が一つだけ光っている。丘の頂上にたどり着くと、僕は思わずぶるぶると身震いをした。...
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