菊池 寛

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小公女

初級翻訳・小公女 第41話

そして彼は、セーラが疲れ果ててぐっすり眠り込んだのを知ると、火を小さくしたランプを持って、そっとセーラの部屋に忍び込み、助手が天窓の外から差し出す品々を、中で受け取ったのでした。セーラが寝ながら少しでも動いた時などは、ラム・ダスはランプの火...
小公女

初級翻訳・小公女 第40話

それからクルー大尉も、やっぱりそう思って――死んでしまったのよ。それから、カリスフォードさんも熱病で死にかけたんですって。そして、あの人にはセーラがどこにいるか判らなかったんですって。それから、山には何百万も何百万ものダイヤモンドがあると判...
小公女

初級翻訳・小公女 第39話

「私は誓って、あの子を手放したくない。」体に障るといけないからと、セーラを別室へ連れて行こうという話が出たとき、カリスフォード氏は力なく、カーマイケル氏にそう言いました。「この方の世話は、私がしてあげましょう。」と、ジャネットは言いました。...
小公女

初級翻訳・小公女 第38話

その黒い瞳には、隠しきれない興奮の色が宿っていました。「旦那様、あの子が自分でやってまいりました。あの、旦那様が『かわいそうだ』と仰った娘が。屋根づたいにあの娘の部屋に来たといって、猿を連れてまいりました。ちょっと待っているように申しておき...
小公女

初級翻訳・小公女 第37話

カリスフォード氏は安楽椅子に深く寄りかかり、ジャネットはその足元に座っていました。 ノラは足置きを見つけて腰を下ろし、ドナルド(ガイ・クラレンスのこと)は皮の敷物の飾りについている虎の頭にまたがっていました。 少年はかなり乱暴に、その虎の頭...
小公女

初級翻訳・小公女 第36話

「すっかりプリンセス・セーラに戻っちゃったじゃないの」 ラヴィニアは顔を真っ赤にしました。ジェシーのいった通り、今入ってきたセーラは、あのプリンセス・セーラそのものでした。少なくとも、セーラはプリンセス時代以来、今日のように身綺麗にしていた...
小公女

初級翻訳・小公女 第35話

木の箱には敷物が掛けられ、その上にはいくつかの座布団が重ねられて、寝椅子のような形になっていました。「まるで、お伽話の世界に迷い込んだみたいだわ。何でも『欲しい』と言えば、すぐに目の前に現れるような気がする。ダイヤモンドや、黄金の詰まった袋...
小公女

初級翻訳・小公女 第34話

私もなんだか魔法にかかっているみたい。きっと、ただそう見えているだけなのね。いつまでもそう思っていたい。でも、どうでもいいわ。どうでもいいのよ」セーラは燃え上がる火の前にひざまずき、火に手をかざしてみました。近づけすぎて、熱さのあまり思わず...
小公女

初級翻訳・小公女 第33話

「こうしましょうよ、セーラ。あなたが宮様になって、これは宮中の御宴会なのよ」「でも、今日の主催者は私じゃないわ。だからあなたが宮様で、私たちは女官になりましょう」「あら、私なんか太っているから駄目よ。それに宮様がどう振る舞うものかも知らない...
小公女

初級翻訳・小公女 第32話

私の顔が物欲しそうだったから、あの坊ちゃんもクリスマスのお小遣いをくださる気になったのよ」その銀貨を見ると、二人は目に涙をためながら、笑い出しました。「その坊ちゃんって、誰なの?」「可愛い坊ちゃんだってよ。大屋敷の子供の一人で、足がまるまる...
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