初級翻訳・まざあ・ぐうす 第4話

まざあ・ぐうす

一ペンニイがおいやなら半ペンニイでもようござる。
半ペンニイでもないならば、
ごきげんよろしゅう、だんなさま。

べああ、べああ、ブラック・シイプ

べああ、べああ、ブラック・シイプ
おまえはいい毛をおもちだろ。
はい、はい、ふくろに三ふくろござります。
だんなさまに一ふくろ、
おくさまに一ふくろ、
だっけど、そこらの細道で、
べそかくぼっちゃんにゃ、いいやいや。

ろうそく

ちびこ、
なまえはナンシイ・エッチコウト、
白いペッチコウトに
赤い鼻もって、
ながくたってるほど、
みじかくなってしまう。

ちっちゃなテイ・ウイ

ちっちゃなテイ・ウイは海へゆき、
たななしボオトにのりこんで、
ゆらゆらゆられているうちに、
ちっちゃなボオトがひっくりかえり、
これでお話もおしまい。

三月、風よ

三月、風よ。
四月は雨よ。
五月は花の花ざかり。

お面もち

グレゴリイ・グリッグスさんは、
グレゴリイ・グリッグスさんは、
二十と七つのお面もちでおじゃって、
とっかえ、ひっかえ、ひっかえ、とっかえ、
街じゅうをやんやとわらわせる。
東へいっちゃひっかぶり、
西へいっちゃひっかぶり、
それでも、どの面がいちばんおすきか、
やっぱり御本人でおいいやれぬ。

ししと一角獣

ししと一角獣と
ふたりで王位をせりあった。
ししがつよかったで、
街を上下おおあばれ、
そこで、白パンやったり、
黒パンやったり、
乾葡萄入ケイキやったり、
やっとこすっとこおいだした。

くつやさん

くつやさん、おうち。
はい、はい、こんにちは。
おくつのつくろいたのみます。
よしきた。
合点だ。
こちらに一釘、そちらに一釘、
とんとんとんのとん。

きれいなくびまき

ジイニイ、むすびにきとくれよ。
ジイニイ、むすびにきとくれよ。
ジイニイ、むすびにきとくれよ。
わたしのきれいなくびまきを。
わたしはうしろでむすんでよ。
わたしは前でむすんでよ。
わたしは何度もむすんでよ。
もうもうわたしはかまやせぬ。何人何びき何ぶくろ

セント・イブへとわしがおまいりするときに、
わしがあったのは男ひとりに奥さんが七人。
そのどの奥さんも袋を七つ持っていて、
そのどの袋にも猫が七匹、
そのどの猫にも子猫が七匹。
セント・イブへとおまいりするのが、
さてさて、何人、何びき、何ぶくろ。

のむもの

世界が一つの大きなパイだとしたら、
海がぜんぶインキだとしたら、
木がぜんぶチーズとパンだとしたら、
おれたちののむもの、それはなんだろう。
そんなの、甲羅を背負ったおじいさんでも
頭をかかえて悩んじゃうね。

ちびねこ、さんねこ

「ちびねこ、さんねこ、かわいい子、
どこへおまえは行っていたの?」

「あたしは行っていたの、ロンドンへ、
お目見えしたのよ、女王さまに」

「ちびねこ、さんねこ、かわいい子、
そこでおまえは何をしたの?」

「そうね、玉座のイスの下で、
ねずみをちょろまか、つかまえたのよ」

雨もよう

いぬとねこがお友達に会いに行くために、
ちょっと街から連れ立って出かけたよ。
ねこが言いました。
「今日のお天気はどうかしらね」
いぬが言いました。
「そうですね、奥さん。雨が降りそうですよ。
でもご心配なく。ぼくがこうもり傘を持っていますから。
そのときはご一緒に、相合傘といきましょう」

ポウリイ、やかんを

ポウリイ、やかんを火にかけてちょうだい。
ポウリイ、やかんを火にかけてちょうだい。
ポウリイ、やかんを火にかけてちょうだい。
みんなでお茶を飲むんだよ。
スケイ、そのお茶を下げておくれ。
スケイ、そのお茶を下げておくれ。
スケイ、そのお茶を下げておくれ。
みんなもう帰っちゃうからね。

南瓜ずき

ペエタアさん、ペエタアさん、南瓜(かぼちゃ)が大好き。
奥さんをもらったけれど守りができなくて、
南瓜の殻の中に閉じ込めたら、
やっとこさ、ほくほく守りができたとさ。

ぼう、うぉう、うぉう

ぼう、うぉう、うぉう、
おまえさん、どこのいぬ?
「ぼくはティンカアさんのいぬですよ」
ぼう、うぉう、うぉう。

三百屋

トムミイ・ツロットさんは、なんでも売る三百屋。
ベッドを売って、
わらの上へごろり。
そのわらも売って、
草の上へごろり。
そして奥さんに、姿見の鏡をひとつ買ってあげよう。

お釘がへれば

お釘がなくなれば、
蹄鉄(ていてつ)がはずれる。
蹄鉄がなくなれば、
お馬が走れなくなる。
お馬がいなくなれば、
乗りてが旅に出られない。
乗りてがいなくなれば、
戦ができなくなる。
戦がなくなれば、
王さまの国だって危うくなる。
お馬の蹄鉄がひとつ、足りなかったせいでね。

二十四人の仕立屋

二十四人の仕立屋が
ででむし(かたつむり)退治に、えっさっさ。
めったにしっぽになんて触れやしない。
するとででむしが角を出した。
ちっちゃなサイみたいでびっくりだ。
逃げろ逃げろ、逃げなきゃいまにもやられるぞ!

ででむし角だせ

ででむし、ででむし、角だせや、
お父さんもお母さんも死んでしまった。
おまえの兄弟姉妹は裏口の庭で、
パンをおくれと泣いている。

お針みつけたら

お針をみつけたら、つまみあげて拾いなさい。
そうすればその日一日はいいことばかり。
お針をみつけてもそのままにしておけば、
その日一日は悪いことばかり。

風よ、ふけ、ふけ

風よ、ふけ、ふけ、
ひきうすをまわせ。
粉屋が粉をひいて、
パンやさんがこねて、
朝はほやほや、焼きたてだよ。

気軽な粉屋

気軽な粉屋が
デイ河のほとりに住んでいる。
朝から晩まで
働きながら歌ってる。
ふざけてばかり、
同じことばかり、
お決まりのせりふで
いつもこう歌う。
『だれにかまうもんか、いやいや、わたしはわたしだ。
だれがぼくにかまうものか。
ホイソラ、ホイソラ』

いなかっぺえ

いなかっぺいからのなぞなぞだ。
『いちごが何本、海にある?』
うまく返事をしてのけてごらん。
『にしんが何匹、森にいる?』

おかごのばあさん

おばあさんがひとり、おかごに乗って、
ふらふら空へあがっていく。
月より高く、九十倍も高く、
どこへ行くのか聞こうにも聞けず、
お手々にほうきを持って、あれあれあがっていく。
『おばあさん、おばあさん、おばあさん、
どこへ行くの、どこへ行くの、
そんなに高くあがって?』
『円天井のすすを掃きに行くのさ』
『はやく帰ってきてちょうだいよ』
『あい、あい。
ちょっくら、すぐ戻るよ』

すっとんきょうな南京さん

すっとんきょうな南京(なんきん)さんがお三方、出かけたよ。
それは皆さまもよくご存知の通り。
きゃっきゃと騒いで猟に出かけた。
しかも、とんでもない、安息日にでござる。
朝から晩まで猟をしてまわったけれど、
これというものは、根っから葉っから何ひとつ見つからない。
ひとつだけ見つけたのは帆をかけた船よ。
それが追い風を受けて、しゅっしゅっと走った。
「あれは船だ」と一番先のが言い出した。
「なんの、うそだ」と二番目のが打ち消した。
「あれは家さ」と三番目のが言い切った。

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