初級翻訳・まざあ・ぐうす 第5話

まざあ・ぐうす

――
「こわれた煙突までくっついてるじゃないか!」

朝から晩まで猟をしてまわったけれど、
これというものは、根っから葉っから何ひとつ見つからない。ひとつ見つけたのは、お月さまのすべり台。
風に吹かれて、つるつるとすべったよ。
「あれはお月さまだ」と一番先のが言い出した。
「なんの、うそだ」と二番目のが打ち消した。
「あれはチーズさ」と三番目のが言い切った。
――
「二つに割った、その片っぽだよ」

また一日じゅう猟をしてまわったけれど、
これというものは、根っから葉っから何ひとつ見つからない。
ひとつ見つけたのは、木いちごやぶにいたハリネズミ。
それをそのまま通りすぎてしまう。
「あれはハリネズミだ」と一番先のが言い出した。
「なんの、うそだ」と二番目のが打ち消した。
「あれは針刺しだよ」と三番目のが言い切った。
――
「とんでもない、めちゃくちゃに針を刺しやがって!」

また夜通し、猟をしてまわったけれど、
これというものは、根っから葉っから何ひとつ見つからない。
ひとつ見つけたのは、かぶら畑にいた野うさぎだ。
それを見すてて、また先へ行ってしまう。
「あれは野うさぎだ」と一番先のが言い出した。
「なんの、うそだ」と二番目のが打ち消した。
「あれは子牛さ」と三番目のが言い切った。
――
「あいつ、親牛に置き去りにされたやつだな」

また一日じゅう、猟をしてまわったけれど、
これというものは、根っから葉っから何ひとつ見つからない。
見たのは洞木(うろぎ)にいた、物知り顔のふくろうよ。
それを背にして、また先へ行ってしまった。
「あれはふくろうだ」と一番先のが言い出した。
「なんの、うそだ」と二番目のが打ち消した。
「あれはおじいさんさ」と三番目のが言い切った。
――
「見ろよ、あの白髪まじりの頭を!」

鼻まがり

あいつはとっても不思議なやつ、まっすぐには歩かない。
なぜだか知ってるかい?
鼻が向いたほうへ、体もついていくからさ。
どうりで、あいつは鼻まがり。

あの丘のふもとに

あの丘のふもとに
おばあさんが住んでいました。
もしも引っ越していなければ
今もそこに住んでいるでしょう。

あたいのめうし

あたいのめうしはちっぽけだ。
ひょろひょろ、ひょっこり、ひょっこりよ。
あたいのめうしは、ちっぽけだ。
めうしの子牛もちっぽけだ。
ひょろひょろ、ひょっこり、ひょっこりよ。
あたいの歌はまだ途中。
あたいのめうしはちっぽけだ。
ひょろひょろ、ひょっこり、ひょっこりよ。
あたいのめうしはちっぽけだ。
やっとこうし小屋へ追い込んだ。
ひょろひょろ、ひょっこり、ひょっこりよ。
そこでお歌もちゃんちゃんだ。

ゆりかごうた

ねんねや、ねんねや、おねんねや。
ぼうやはお父さんのひつじ守り。
お母さんはねんねの木。
ゆらゆら揺らせば、夢がふりかかる。
ねんねや、ねんねや、おねんねや。

こびっちょの子供は

こびっちょの男の子は、何でできてる? 何でできてる?
こびっちょの男の子は、何でできてる?
カエルとカタツムリと、子犬のしっぽでできている。
それそれ、こびっちょの男の子の出来上がり。
かわいい女の子は、何でできてる? 何でできてる?
かわいい女の子は、何でできてる?
お砂糖とスパイスと、あまいもの尽くし。
それそれ、かわいい女の子の出来上がり。

ねんねこうた

ねんねこ、ねんねこ、ねんねこや。
泣いてお母さんを困らせるな。
泣かれると、わたしもつらいよ。
ねんねこ、ねんねこ、ねんねこや。

はしっこいジャック

はしっこいジャック、
すばやいジャック、
ろうそく立てをひとつ、
ジャックが
とびこした。

ででむし、でむし

ででむし、でむし。
泥棒が来るぞ、おまえの家の壁を
 壊しにやってくるぞ。
ででむし、でむし。
その角を出しな。
泥棒が来るぞ、小麦を奪いに、
 泥棒が来るぞ、夜明けの四時に。

一列こぞって

一列こぞって、
弓をひき、
ハトを狙って射ったなら、
カラスを殺してしまったよ。

ででむし

ででむし、ででむし、角だせや。
パンと麦を、さあ、あげるよ。

おりこうさん

とってもがむしゃら、おりこうさん。
いきなりイバラの藪へとびこんだら、
眼玉がポンポン飛び出した。
おやおや、眼玉が飛び出たので、
今度はすごい力で、
横の茂みへとびこんだ。
そしたら眼玉が元通り。

おしゃべり

やまがらのおしゃべり、
舌がさけちゃうぞ。
町じゅうのいぬたちが、
ちんちんして怒るぞ。

ハアトのクイン

ハアトのクインが、饅頭をつくったよ。
夏の一日、ずっとかかってつくったよ。
ハアトの兵士が、饅頭をぬすんだよ。
こいつはしめたと、逃げ出した。
ハアトのキングが、「饅頭を返せ」と言ったよ。
そりゃ大変、兵士をひどく叱りつけた。
ハアトの兵士が、饅頭を返したよ。
もうこりごり、二度といたしません。

コケコッコおどり

コケコッコ、コケコッコ、コケコッコ。
奥さんが靴をなくしたよ。
だんなさんがバイオリンの弓をなくして、
どうしていいのか、あたふた大騒ぎ。コケコッコ、コケコッコ、コケコッコ。
おやおや、奥さん、どうなさる。
旦那さんがバイオリンの弓をさがしているよ。
それまで、はだしでおおどりかい?
コケコッコ、コケコッコ、コケコッコ。
奥さんが靴をなくしちゃった。
旦那さんがバイオリンの弓を見つけて、
それきた、コケコッコ、コケコッコ。
コケコッコ、コケコッコ、コケコッコ。
さあさあ、奥さん、それ踊りましょう。
旦那さんがバイオリンの弓をこすって、
それそれ踊れと、コケコッコ。
コケコッコ、コケコッコ、コケコッコ。
奥さんが靴をなくしちゃった。
寝ても眠れず大わらわ、
頭の髪の毛もめちゃくちゃさ。

でんでんむしむし、
角ひっこめよ。
ひっこめなきゃ、山椒の粒をふりかけちゃうぞ。

ひとりのおばあさんと三人の息子、
ジェリイ、ジェムス、それにジョン。
ジェリイは首をくくった。
ジェムスはおぼれた。
ジョンはどこかへいなくなってしまった。
だーれも彼らを見つけたことがない。
三人の息子はみんな死んでしまった。
ジェリイ、ジェムス、それにジョンよ。

てんとうむし、てんとうむし、
はよう家へ帰れ、
おまえの家は火事だぞ。
子供たちはみんな焼け死んだ。
娘のアンヌだけがたったひとり、
プディングの鍋の下に、
つんぐりむんぐりもぐりこんだ。

あったかいパン、
あったかい、あったかい、あったかいパン。
一ペニーで一つ、二ペニーで二つ、
あったかいパン。
おまえに娘がいないならば、
おまえの息子におあげなさい。
一ペニーで一つ、二ペニーで二つ、
あったかいパン。

さてもゴットハムの三人の賢い人、
お椀に乗っかって海へ出た。
もう少しお椀がしっかりしていたら、
この歌もここで終わらずにすんだのに。

気ちがいの御亭主に、
気ちがいのおかみさん、
気ちがい小路に住んでいて、
三つ子を産んだけど、
どの子供もみんな気がちがっていた。
お父さんが気ちがい、
お母さんが気ちがい、
みんな子供も気ちがいさ。

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