すると、空からバタバタという羽音がして、十二羽のカラスが飛んできて地面に舞い降りました。
そして、その足が地面に触れたかと思うと、たちまち十二人の兄さんたちの姿に戻ったのです。
みんなは妹のおかげで救われたのです。
兄さんたちはすぐさま火をかき散らして炎をもみ消し、かわいい妹を助け出すと、キスをしたり抱きしめたりしました。
さあ、今こそお妃さまは口を開いて、話すことができるようになりました。
そこで、どうして今までひとことも口をきかず、一度も笑わなかったのか、そのわけを王さまに話しました。
王さまは、お妃さまに何の罪もなかったことを聞いて、それはそれは大喜びしました。
そして、彼らは死ぬまで、みんな仲よく幸せに暮らしました。
心のよくないまま母のほうは、裁判にかけられて、煮えたぎる油と毒ヘビでいっぱいの樽に入れられ、むごたらしい死に方をしました。
初級翻訳・十二人兄弟 第3話
グリム ヴィルヘルム・カール
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