初級翻訳・朝おき雀 第2話

朝おき雀

七つになったら

お正月が来たよ
こんどはいくつ?

こんどは六つ
きょねんは五つ

七つになれば
がっこうへ行くよ

ランドセルをしょって
本を入れて

あみあげ靴をはいて
ぼうしをかぶって

おててを振って
ひとりで行くよ

神まうで

年の初めの
神まうで

お手々を合わせて
お社に

み国の栄えを
心から

神にお願い
かけました

空もしずかに
ほのぼのと

すがすがしくも
明けていく

年賀状

お友達から
年賀状

文字まで正しく
ていねいに

「あけて新年
おめでとう」

大きく書いて
その次に

「優等生に
なるように

ぼくも今年は
去年より

勉強します」と
書いてある

田舎の正月

田舎の正月は
でのんびりだな

豊年祭りも
もうすんだ

畑の仕事も
みんな終わった

田んぼの仕事も
みんな終わった

どの家も米俵は
積んである

村中みんなニコニコ
仲良しだ

山でも
森でも
ほほえんでいる

軒端には朝から
日が当たり

雄鶏が
遊んでいる

厩の馬まで
気楽だな

初夢

お正月二日の
初夢に

   エンヤラヤ
   ギツチラコ

いそいで来い来い
宝船
   ギツチラコ
   エンヤラヤ

宝を山ほど
積んで来い
   エンヤラヤ
   ギツチラコ

いそいで来い来い
宝船

万歳さん

お正月は
めでたいな

万歳さんは
めでたいな

鼓をたたいて
ポンポン ポン

お供の才蔵も
めでたいな

ニコニコ ニッコリ
めでたいな

頭巾をかぶって
笑い顔

鼓をたたいて
ポンポン ポン

凧あげと羽根つき

風吹け風吹け
早く吹け

海から山から
青空に

凧あげするから
風よ吹け

羽根つきするから
風吹くな

お庭にお屋根に
青空に

羽根つきするから
風吹くな

豆まき

福はうち、
鬼はそと!

豆まきパラパラ
パァラ パラ

鬼はびっくり
大騒ぎ

豆にはかなわん
大変だ!

福はうちで
ニコニコ

それまけ、それまけ
もっとまけ!

豆まきパラパラ
パァラ パラ

鬼はあわてて
エッサッサ

初午の太鼓

初午だ
   初午だ

ドドンカドン
   ドドンカドン

お稲荷さまの
   お祭りだ

ドドンカドン
   ドドンカドン

みんな来い来い
   早く来い

狐のお面が
   はじまった

おひなさま

いつでもやさしい
おひなさま

今年も来ました
そろってね

お口もきかずに
おとなしく

きちんと並んで
お上品

去年は白酒を
あげました

今年も白酒を
あげましょうか

ももの花もきれいに
咲いています

遊んでください
おひなさま

春のうさぎ遊び

みんな来い来い
早く来い

春は楽しく
元気よく

うさぎ遊びを
いたしましょう

鬼は出でてピョンピョン
跳ねながら

グルグル回って
おもしろく

ピョンピョン跳ねて跳ねて
遊びましょう

一年生

帽子も靴も
新しく

いよいよ今日から
一年生

毎朝がっこうへ
まいります

おうちへ帰れば
「ただいま」と

がっこうのお話を
いたします

おはよう

おはよう おはよう
今日は

お靴もひとりで
履きました

歩けばカチカチと
鳴りました

みなさんおはよう
今日は

歌も元気に
歌います

楽しい遊びも
いたしましょう

つくしの行列

ツンツン ツクツク
つくしんぼ

ツンツンつくしは
原っぱに

ツクツク並んで
立っています

帽子もそろいの
帽子です

はかまもそろいの
はかまです

ツクツク ツンツン
つくしんぼ

こっちを向いたら
向いたきり

あっちを向いたら
向いたきり

ツンツン並んで
原っぱに

ツンツン ツクツク
立っています

春が呼ぶ

畑の中から
春が呼ぶ

春は菜の花の
花を呼ぶ

菜の花も呼ばれて
花が咲き

野原の中から
春が呼ぶ

春はすみれの
花を呼ぶ

すみれも呼ばれて
花が咲く

潮干狩り

はだしでピチャピチャ
潮干狩り

ハマグリ、アサリは
砂の中

子ガニはチョロチョロ
逃げ回る

チョロチョロ子ガニが
逃げるのを

ハマグリ、アサリを
踏みながら

はだしでピチャピチャ
追い歩く

汐干狩り

友達と連れ立ち
汐干狩り

汐干の渚は
遠浅に

拾う小さな
貝の数

月の数ほど
打つ波に

汐干の渚も
汐は満ち

いつかあたりは
海となる

チンチン電車

チンチン電車
チン電車

チンチン鳴らして
とまります

チンチン電車
チン電車

チンチン電車
ならびます

あれあれ電車
あの電車

電車と電車が
つづきます

春の風

みんな出てこい
日の丸持って

春が来た来た
愉快だな

広い野原に
大空に

吹く春風は
愉快だな

手には日の丸
ひらひら国旗

春が来た来た
愉快だな

靴も軽々
帽子に旗に

吹く春風は
愉快だな

春の田の中

田んぼの田の中
春になり

泥田に寝ていた
たにしさえ

朝から出て来て
遊んでる

   氷が張るから
   寒いから

   たにしは冬より
   春が好き

田んぼの田の中
春になり

カエルも
目を覚まし

朝から元気で
遊んでる

   カエルもドジョウも
   春が好き

   たにしと一緒に
   出て歩く

森で啼く鳥

森の森の
真ん中

背の高い
杉の木に

春になると
鳥が

チンカラ チンと
とまる

なんと鳴いた
鳥だろ

青空を見ていて
啼く鳥だ

杉にちゃんと言って
とまり

チンカラ チンと
啼いた

春の空

空はきれいに
晴れている

毎日毎日
よい天気

遠くの山も
よく見えた

山の上まで
雪が解け

小藪でさえずる
ウグイスに

うれしい うれしい
春が来た

菜の花

とまれよ とまれ
蝶々よ とまれ

畑の中の
菜の葉の上に

蝶々の好きな
菜の花咲いた

咲いたよ 咲いた
きれいな花が

菜の葉の上に
ヒラヒラ ヒラと

蝶々よとまれ
菜の花咲いた

桜と小鳥

山にも里にも
春が来た

小鳥のお母さん
春が好き

ツーピー ツーピー
ツーピツピツ

小鳥のお母さん
花も好き

花では桜の
花が好き

ツーピー ツーピー
ツーピツピツ

山にも桜の
花が咲き

里でも桜の
花が咲く

ツーピー ツーピー
ツーピツピツ

学校の前

学校の前は
畑です
畑の菜の花
咲くころに

わたしは入学
したのです
それから今日は
一年目

今年も菜の花
咲きました
わたしは二年に
なりました

畑に菜の花
咲くたびに
毎年進級
いたします

桜花咲く

咲いて見事に
ひらひらと

散るも勇ましい
桜の花

桜の花は
すばらしい

我が日本の
誇りなり

時も弥生の
春に咲き

富士の高嶺も
うららかに

人の心も
のびのびと

勇ましく美しい
限りなく

花の吹雪と
やがて散る

国の誇りの
桜の花

たにしの泥遊び

田んぼのたにしは
泥だらけ

お顔がどこだか
わからない

お目々もどこだか
わからない

お顔もお目々も
泥だらけ

たんたん たにしは
田の中に

朝から晩まで
泥遊び

あっちへ転げて
どっこいしょ

こっちへ転げて
どっこいしょ

ひよこ

ひよこのお家は
よいお家
朝からポカポカ
日が当たる

コツココツコと
親鳥が
ひよこを呼び呼び
遊びます

ひよこはピヨピヨ
親鳥の
背中へ上がって
遊んだり

羽根の陰から
間から
首を出したり
隠したり

ひよこは毎日
親鳥と
元気に楽しく
遊びます

雲雀と蛙

ヒバリとカエルの
鳴きくらべ

ヒバリが負けたら
お空から

ピーチク チクチク
逃げて来る

カエルも負けたら
田んぼから

ゲコゲコ ゲッコと
逃げて来る

どっちも負けずに
うんと鳴け

ヒバリはどうやら
負けそうだ

カエルもどうやら
負けそうだ

どっちも鳴き比べ
くたびれる

ドンドン橋

ドンドン橋の
下には

メダカが泳いで
遊んでいる

ドンドン橋を
通ると

メダカがみんなで
逃げていった

ドンドン橋を
渡ると

ドンドンドンと
鳴るから

メダカが
びっくりするのだ

子守唄

遠くの遠くの
竹山に
露から生まれた
お姫さま
姿もやさしく
気立てよし

つづれ錦の
帯をしめ
着物は振り袖
一重褄
模様は桜の
花ちらし

小笹のお舟に
帆をかけて
黄金のお鈴を
振りながら
ねんねする子を
訪ねます

お舟に積んでる
お土産は
金銀サンゴの
よいおもちゃ
この子のお好きな
ものばかり

燕と柳

柳の下から
ツバメが水くむ

柳の下には
小川が流れる

小川の中から
すいすい汲みます

お口で汲むから
お羽がぬれます

ツバメのおうちは
軒端の陰です

軒端の陰から
すいすい出て来る

柳の下から
飛び飛び汲みます

お口で汲むから
お羽がぬれます

田植え

今朝から田植えが
始まった

一枚植えれば
また次へ

次から次へと
植えてゆく

広い田んぼの
隅までも

日の暮れるころには
残らず

みんな青田に
なっていく

蛙の幼稚園

お池はカエルの
幼稚園

毎日泳ぎの
お稽古です

バッチャ バッチャ
ザンブ ザンブ
シュシュ シュ

一番上手に
ずんずんと

泳ぐはカエルの
先生です

バッチャ バッチャ
ザンブ ザンブ
シュシュ シュ

泳ぎのできない
子ガエルに

泳ぎを教えて
いるのです

バッチャ バッチャ
ザンブ ザンブ
シュシュ シュ

燕の泥塗り

ツンバメのおうちは
泥の家

田んぼの泥土を
運んだり

お堀の泥土を
運んだり

お口で壁塗り
いたします

忙し忙し
ピイチク チー

お口も汚れて
泥だらけ

お花が咲いても
行けません

せっせとおうちを
つくります

目高

大きなおめだかは
隊長さん

ツンツク ツクツク
ツンツンツン

小さなおめだかは
兵隊さん

負けずにツクツク
ツンツンツン

どんなにこの川
深かろうが

どんなに流れが
早かろうが

目高だ目高だ
大行列だ

ツンツン ツクツク
ツンツンツン

蛍

ホタルは田んぼで
光ります

ホタルの光は
ぴっかりこ

ぴっかり ぴっかり
ぴっかりこ

ホタルは飛んで
すういすうい逃げる

田んぼの中を
すういすうい

沼の鮒釣り

銀鮒 金鮒
沼の鮒
沼の鮒釣り
面白い

釣竿かついで
友達と
田んぼの釣り道
エッサッサ

大鮒 小鮒が
寄ってくる
沼の縁でも
よく釣れる

今日もニコニコ
元気よく
沼の鮒釣り
エッサッサ

蛍狩り

蛍来い来い
ここへ来い

田んぼは泥田で
行かれない

泥田の田んぼは
飛んで来い

蛍来い来い
ここへ来い

川が深くて
行かれない

川が深けりゃ
飛んで来い

どんと波

どんと波来い
沖から来い

遠い沖から
続いて来い

大波小波で
仲よく来い

来い来い来い
どんと波来い

どんと波どん
どんどんどん

道草しないで
急いで来い

仲よく陸を見て
どんどと来い

来い来い来い
どんと波来い

お花畑

高い遠くの
お山には

お花畑が
あるのです

お花畑に
咲く花は

夏を待って
咲きました

赤や黄色や
桃色や

白や絞りや
紫や

みんな見事な
花でした

お風呂

お風呂が沸いた
もう沸いた

おもちゃの金魚が
浮いている

一匹 二匹
三、四匹

金魚と一緒に入りましょう

おもちゃの金魚は
面白い

沈めてやっても
浮き上がり

泳げと言っても
泳がない

お風呂に並んで
遊んでる

お星さま

空でピカピカ
お星さま
あれあれお目々が
光ります

空の上から
遠くまで
毎晩寝ないで
見ているよ

小さなお星は
ねむいから
お目々がパチパチ
するのです

それでもやっぱり
眠らずに
お目々をこすって
起きています

お池づくり

夏はお庭で
父さんと

お池こさえて
遊びましょう

お庭を掘ったら
真っ先に

裏の井戸から
父さんと

水をバケツで
運びましょう

ざんぶざんぶと
涼しそうに

水がお池に
たまったら

金魚を生かして
眺めましょう

海

海は青くて
きれいです

海を眺めて
おりますと

夏でも涼しく
なるのです

海は広くて
愉快です

波と波とが
どんどんっと

負けずにかけくらべ
いたします

笹舟

ささの葉っぱの
笹舟は

川を流れて
いきました

川は海まで
つづきます

波も海には
打ってます

舵も帆もない
笹舟は

どこまで流れて
いくのでしょう外蒙古と内蒙古の国境が北へ向かって興安嶺(こうあんれい)につき当たったあたりから、東へ流れ出しています。

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