初級翻訳・羅生門 第3話

羅生門

老婆は、つぶやくような、うめくような声を出しながら、まだ燃えている火の光を頼りに、梯子の口まで這っていきました。
そして、そこから短い白髪を逆にして、門の下を覗きこみました。
外には、ただ黒々と暗い夜があるばかりです。
下人は、すでに雨を冒して、京都の町へ強盗を働きに急いでいました。
――四年九月――

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