なるほど、車庫は白服の男たちでいっぱいで、その周りはなめらかに静まり返っており、ストライキ団は職場以外のそれぞれの場所に固まって気勢を上げています。
その状態を、見事な双方の統制と言うのかもしれません。しかし、どの電車の内側や停留場にも貼られているのは、電気局の儀式ばった印刷のビラばかり。従業員たちが直接市民に訴えるためのたった一枚のビラや、チラシさえ見当たらないのは一体どういうことなのでしょうか。
そしてまた、従業員の生活問題のために起きた東交のストライキなのに、やはり一枚のビラもまかず、市民に対して特別なアピールもしていないのはなぜなのでしょうか。
そう思いながら、私は「争議団司令部」という大きな貼り紙をした二階の手すりのところに、新聞社の写真班のためにわざわざ並んでいる幹部たちの写真を眺めるのでした。
〔一九三四年十月〕
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