2026-07

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坊つちやん

初級翻訳・坊つちやん 第19話

「それじゃ僕も二十四でお嫁さんをもらうから、世話をしてくれないかな」と、田舎言葉を真似て頼んでみたら、お婆さんは正直に「本当ですか?」と聞いてきた。「本当の本当に、俺は嫁がもらいたくて仕方がないんだ」「そうでしょうねぇ。若いうちは誰でもそん...
坊つちやん

初級翻訳・坊つちやん 第18話

おれは頭が悪いから、狸の言うような理屈はよく分からないが、蕎麦屋や団子屋に行ったくらいで中学の教師が務まらなくなるようなら、おれみたいな食いしん坊には到底無理な話だと思った。それならそれでいいから、最初から蕎麦や団子が嫌いな人間を募集して雇...
坊つちやん

初級翻訳・坊つちやん 第17話

狸でも赤シャツでも、人物から言えばおれよりも下等だが、弁舌はなかなか達者だから、まずいことを喋って揚げ足を取られても面白くない。ちょっと腹案を作ってみようと、胸の中で文章を組み立てていた。すると、前に座っていた野だが突然起立したのには驚いた...
坊つちやん

初級翻訳・坊つちやん 第16話

黒い革張りの椅子が二十脚ほど、長いテーブルの周りに並んでいて、神田の洋食屋くらいの格好はついている。そのテーブルの端に校長が座り、校長の隣には赤シャツが陣取る。あとは好きなところに座ればいいそうだが、体操の先生だけはいつも末席に遠慮している...
坊つちやん

初級翻訳・坊つちやん 第15話

しかし、これから話そうという気持ちで、すでに一銭五厘を手のひらに用意しているくらいだから、ここで赤シャツから口止めをされちゃ、ちょっと困る。赤シャツも赤シャツだ。山嵐と名前を指さないにしろ、あれほど推察できる謎をかけておきながら、今さらその...
坊つちやん

初級翻訳・坊つちやん 第14話

悪いことをしなければいいんでしょう」赤シャツは「ホホホホ」と笑った。別段、おれは笑われるようなことを言った覚えはない。今日この瞬間まで、自分のやり方でいいと固く信じている。よく考えてみると、世間の大部分の人間は、悪いことをすることを奨励して...
坊つちやん

初級翻訳・坊つちやん 第13話

清はシワだらけの婆さんだが、どんなところへ連れて行っても恥ずかしいなんて気持ちは少しもしない。野だのような奴は、馬車に乗ろうが、船に乗ろうが、凌雲閣に登ろうが、到底一緒に歩けたものじゃない。もしおれが教頭で、赤シャツがおれだったら、きっとお...
坊つちやん

初級翻訳・坊つちやん 第12話

「あの松を見たまえ、幹がまっすぐで、上が傘のように開いて、ターナーの絵にありそうだね」と赤シャツが野だに言うと、野だは、「全くターナーですね。どうもあの曲がり具合といったらありませんね。ターナーそっくりですよ」と心得顔だ。ターナーとは何のこ...
坊つちやん

初級翻訳・坊つちやん 第11話

明後日勝てなければ、下宿から弁当を取り寄せて、勝つまでここに居座ってやる。俺はそう決心したので、廊下の真ん中にあぐらをかいて、夜が明けるのを待つことにした。蚊がぶんぶん飛んできたが、そんなものはどうでもいい。さっきぶつけた脛(すね)を撫でて...
坊つちやん

初級翻訳・坊つちやん 第10話

いたずらだけして罰はご免被るなんていう下劣な根性が、どこの国で流行っていると思っているんだ。金を借りるだけ借りて、返すのはご免だなんて抜かす連中は、どうせ卒業したってそんな仕事に就くに決まっている。そもそも、中学校へ何をしに来ているんだ。学...
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