2026-07

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カヘルサント、コホロギサン

初級翻訳・カヘルサント、コホロギサン 第1話

あるところに、学者で、目が悪くて、ちょっとおっちょこちょいなカエルさんがいました。毎日、高い木の枝に腰かけて、四方を見回しては、何かを探している様子です。それを、草の葉っぱのかげで、せっせと縫い物をしていたコオロギさんが見つけました。「カエ...
オマツリ

初級翻訳・オマツリ 第1話

オマツリ村山籌子 ぽかぽかと温かい、秋の日でした。 池のカメさんたちも、うつらうつらとひなたぼっこをしています。 カメコおばさんは、マルコおばさんの家へ、のそりのそりと這って行きました。 ちょっと相談したいことがあったのです。 相談というの...
オホサウヂ

初級翻訳・オホサウヂ 第1話

ブチとシロは、タロウさんの家で飼われている子犬です。ある日、タロウさんの家で何やら大騒動が持ち上がりました。夜が明けると、ブチとシロはお湯に入れられて、ゴシゴシと洗われてしまいました。「ああ、気持ちが悪い」と、シロが唸りました。「早く行って...
かぐつち みどり

初級翻訳・オシャベリ姫 第9話

あなたはさっき崖から飛び降りる時に持っていた落下傘(パラシュート)をお持ちでしょう?」「あっ、持っています! 持っていますわ!」「それを持って飛ぶのです」王子はそう言うと、鉄の塔の頂上の窓からお城の方を向いて、こう叫びました。「お父様、お母...
かぐつち みどり

初級翻訳・オシャベリ姫 第8話

お月様が東の山から昇ると間もなく、この塔の上から見下ろすと、向こうの崖の途中に蔦葛(つたかずら)につかまって、一人のお嬢さんが降りてくるのが見えました」「まあ……じゃあ、あの時私を助けてくださったのは、あなただったのですか」「いいえ、私では...
かぐつち みどり

初級翻訳・オシャベリ姫 第7話

若い人はこう尋ねられると顔を真っ赤にしましたが、やがて悲しそうにこう答えました。王子はその大きな目に涙をいっぱい溜めながら、「この国中の人間が皆口がないのに、私一人に口があるのについては、それはそれは悲しいお話があります。あなたはあのクチナ...
かぐつち みどり

初級翻訳・オシャベリ姫 第6話

音は聞こえませんが、あちらこちらで兵隊たちが手に手に短刀を持ち、姫を探し回っているのがよく見えました。オシャベリ姫は震え上がりながら、なるべく暗い場所を選んで木や家の影を伝い、やがて森の中へ入ると、夢中で走り出しました。しばらくして、森の向...
かぐつち みどり

初級翻訳・オシャベリ姫 第5話

最後までちっとも口を利かないなんて、変な人だこと……」と独り言を言っているうちに、風船は鉄のお城の中にある広いお庭の真ん中へ、フワリと降り立ちました。姫は本当に安心をして、そこに敷いてある白い砂の上に降りましたが、風船はそのまま小さく畳んで...
かぐつち みどり

初級翻訳・オシャベリ姫 第4話

中には、何やら話しかけてくるカエルもいました。「グレレ、グレレ、グレレ、グレレ。ケオコ、ケオコ」ヒバリの国で懲りていたので、さっきから黙って我慢していたオシャベリ姫でしたが、もう耐えきれなくなって吹き出してしまいました。「オホホホホ。ああ、...
かぐつち みどり

初級翻訳・オシャベリ姫 第3話

なおも注意深く見ると、頭の上には空が広がっていて、所々、雲の切れ間から星が光っています。「まあ。やっぱり猫は本当にあたしを助けてくれたのだわ。だけど、一体ここはどこなんだろう」そう言って周囲を見回しました。するとやがてあたりが明るくなって、...
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