2026-07

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こがね丸

初級翻訳・こがね丸 第7話

それなのに、なぜこれほど鈍く、足を傷つけられたのか」そう不思議がって尋ねると、黄金丸は答えました。「これには深いわけがあるのです。もともと私は、あの金眸(こんぼう)と聴水(ちょうすい)を、倶に天を戴かぬ仇として狙い、常に油断なくおりました。...
こがね丸

初級翻訳・こがね丸 第6話

それでも諦めきれなかったのか、今しがた私の巣に忍び込み、無残にも私の連れ合いを噛み殺し、私を奪い去ろうとしたので、逃げ惑ってつい、殿の枕元を騒がせてしまいました。無礼の罪をお許しください」と、涙ながらに語りました。黄金丸も「不憫なことだ」と...
こがね丸

初級翻訳・こがね丸 第5話

近づいてよくよく見てみると、耳が尖って口元も鋭く、間違いなく狐なのですが、その尾の先の方の毛が抜けていて、なんとも見苦しい姿でした。この時、黄金丸はこう思いました。「以前、文角(ぶんかく)という犬が話してくれた物語に、聴水(ちょうすい)とい...
こがね丸

初級翻訳・こがね丸 第4話

重ねて言うなら、容赦はしないぞ」「それはこちらのセリフだ。お前のような奴と問答しても無駄だ。怪我をしたくなければ、その鳥を私に渡してさっさと逃げろ」「何度も言うが口うるさい奴だ。せっかく拾ったこの鳥を、お前なんかに渡せるか」「そうか、面倒だ...
こがね丸

初級翻訳・こがね丸 第3話

その甲斐あって黄金丸の力はますます強くなり、たいていの犬と噛み合っても勝てる自信がつくほどになりました。文角はそれを大いに喜び、今こそ時機が来たと思い、ある時黄金丸を膝近くに招いて、「お前は実の子ではないのだ」と、これまでの経緯を一部始終語...
こがね丸

初級翻訳・こがね丸 第2話

しかし、大王が自ら踏み込んでは、いたずらに人間を驚かすばかりで、敵の犬が逃げてしまうかもしれません。これには私に良い考えがございます」と言うと、金眸の耳に口を寄せて何かをささやき、再び金眸の前に立って、高慢な顔で進んでいきました。第二回この...
こがね丸

初級翻訳・こがね丸 第1話

【少年文学序】世の中には、読む人の心をただ傷つけるような、恐ろしい獄中の物語ばかりがあふれている。そんな中で、あえて一冊の子供向けの物語を書き上げようと思う。これもまた、他人の真似をしない私一流のこだわりというものだろう。ヨーロッパの子供向...
くらげのお使い

初級翻訳・くらげのお使い 第2話

ちっとも知らないものだから、生き肝はつい出がけに島へ置いてきたよ」「へえ、生き肝を置いてきたのですって?」「そうさ。さっきいた松の木の枝に引っかけて干してあるのさ。何しろ生き肝というやつは時々出して洗濯しないと、汚れるものだからね」猿が真面...
くらげのお使い

初級翻訳・くらげのお使い 第1話

一 むかし、むかしのことです。海のずっと深い底に、竜王さまとお妃さまが住んでいました。二人はとても立派な御殿を構えて暮らしていました。 海の中の魚たちは、みんな竜王さまの威厳に圧倒されて、その家来として働いていました。 ある時のことです。竜...
きのこ会議

初級翻訳・きのこ会議 第1話

ハツタケ、マツタケ、シイタケ、キクラゲ、シロタケ、ガンタケ、ヌメリタケ、シモフリタケ、シシタケ、ネズミタケ、カワハギタケ、コメマツブサ、ムギマツブサといったキノコたちが、ある夜こっそりと集まって、おしゃべり会を始めました。一番最初に、ハツタ...
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