2026-07

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一寸法師

初級翻訳・一寸法師 第5話

「いや、実はですね、昨夜ここのところで変なものを見たのですよ」彼はそう言いながら、ズカズカと中へ入って、上がり框(かまち)に腰を下ろしました。「よく見世物などに出る小人ですな。あれが、ある品物を持ってここの庫裏へ入るところを見たのですよ。も...
一寸法師

初級翻訳・一寸法師 第4話

翌日、小林紋三は十時ごろまで寝坊をしていました。近所の小学校の運動場から聞こえてくる騒がしい声でふと目を覚ますと、雨戸の隙間から差し込んだ日光が、彼の油ぎった鼻の頭をまぶしく照らしていました。彼は寝床から手を伸ばして窓の戸を半分だけ開けると...
一寸法師

初級翻訳・一寸法師 第3話

しかし、紋三の前を二、三歩通り過ぎた時、一寸法師の懐から何か黒いものがポロリと転がり落ちました。繻子(しゅす)の風呂敷のようなもので包まれた、三十センチほどの細長い品物でしたが、風呂敷の端がほどけて、中身が少しだけのぞいていました。それは明...
一寸法師

初級翻訳・一寸法師 第2話

そこで、やや逃げ腰になりながら目を凝らしてみると、それは喧嘩ではなく、一人の洋服姿の紳士が警察官に捕まっているところでした。二言三言怒鳴っているうちに、紳士はあっさりと腰縄をかけられてしまいました。二人は無言のまま仲良く並んで、交番の方へ歩...
一寸法師

初級翻訳・一寸法師 第1話

【作者の言葉】私は探偵小説を書いている者です。でも、「探偵小説」といっても、今ではいろいろなタイプに分かれていて、昔ながらの探偵小説とはずいぶんイメージが違うものもあります。私が書く作品は、最後まで読んでもらわないと分からないかもしれません...
ホーソーン ナサニエル

初級翻訳・ワンダ・ブック――少年・少女のために―― 第51話

みんな目を輝かせていましたが、プリムロウズだけは違いました。彼女の瞳には、本当に涙が浮かんでいたのです。というのは、ほかの子供たちにはまだ小さくて分からないような、この物語の中に隠されたあるものに、彼女は深く感動したからでした。子供向けのお...
ホーソーン ナサニエル

初級翻訳・ワンダ・ブック――少年・少女のために―― 第50話

その進撃はあまりに速く、あっという間にベレロフォンは敵と真っ向から組み合っていました。 二番目の首を落とされたカイミアラは、あまりの痛さに火がついたようにのたうち回り、狂い叫んでいました。 あまりに激しく転げ回り、飛び跳ねるものだから、一体...
ホーソーン ナサニエル

初級翻訳・ワンダ・ブック――少年・少女のために―― 第49話

彼が合図を送ると、ペガサスはそれを理解して、ゆっくりと空を舞い降り、ついにその蹄が谷底の岩場から、人間の背丈ほどもない高さまで近づきました。前方の、石を投げれば届くような場所に、三筋の煙を吐き出す洞穴の入り口がありました。そして、その洞穴の...
ホーソーン ナサニエル

初級翻訳・ワンダ・ブック――少年・少女のために―― 第48話

これまでペガサスが送ってきた自由な生活を考えると、もし彼が本当に自由を望んでいるのなら、こうして手綱で縛り付けておくのは忍びないという気持ちが湧いてきたのです。急に胸に込み上げてきたそんな義侠心に駆られて、ベレロフォンは魔法の手綱をペガサス...
ホーソーン ナサニエル

初級翻訳・ワンダ・ブック――少年・少女のために―― 第47話

こうして心ゆくまで水を飲み、贅沢好きが美味しいものだけを少しずつ味見するように草をつまむと、翼のある馬はあちこち跳ね回ったり、まるで退屈しのぎか遊び半分かのように、踊り始めました。このペガサスほど、飛んだり跳ねたりすることが大好きなものはい...
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