2026-07

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どんぐりと山猫

初級翻訳・どんぐりと山猫 第2話

もうすぐどんぐりどもがやってくるでしょう。毎年この裁判には苦労するんですよ」山ねこは懐(ふところ)から紙巻きタバコの箱を取り出して、一本くわえると、「いかがですか?」と一郎にすすめました。一郎がびっくりして「いいえ」と断ると、山ねこは大人の...
どんぐりと山猫

初級翻訳・どんぐりと山猫 第1話

ある土曜日の夕方のこと、一郎の家に不思議なはがきが届きました。「かねた一郎さま 九月十九日きみ、元気そうでなによりだ。あした、ちょっと面倒な裁判をするから、おいでなさい。とび道具は持ってこないように。山ねこ 拝」こんな内容でした。字はとても...
よだかの星

初級翻訳・よだかの星 第2話

蜂すずめさんだってあんなに遠くにいるんですし、僕ひとりぼっちになってしまうじゃありませんか」「それはね、どうも仕方がないことなんだ。もう今日は何も聞かないでくれ。そしてお前もね、どうしても生きるために必要な時以外は、いたずらに魚を取ったりし...
よだかの星

初級翻訳・よだかの星 第1話

よだかは、とってもぶさいくな鳥です。顔はあちこちに味噌を塗りたくったみたいにまだら模様だし、くちばしは平べったくて、耳のあたりまで大きく裂けています。足はまるでよぼよぼのおじいさんみたいに弱々しくて、一歩だってまともに歩けません。ほかの鳥た...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第16話

すると、ジョバンニは自分という存在も、自分の考えも、汽車やその学者さんや天の川も、みんな一緒になって、パッと光ってはしんとなり、消えてはまたパッとついて消える……そんな不思議な光景を見ました。一つの光が灯ると、広大な世界ががらりと広がり、あ...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第15話

そしてその見えない天の川の水をわたって、一人の神々しい白い服の人が、手を伸ばしてこちらへ来るのを二人は見ました。けれどもその時はもうガラスの呼子が鳴らされ、汽車は動き出しました。そう思ううちに、銀色の霧が川下の方からスーッと流れてきて、もう...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第14話

あんなに赤く光る火は、何を燃やしたらできるんだろう」とジョバンニが言いました。「サソリの火だよ」とカムパネルラが、地図と見比べながら答えました。「あら、サソリの火のことなら、あたし知ってるわ」「サソリの火って何だい?」とジョバンニが尋ねまし...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第13話

僕と一緒に汽車に乗っているのに、あんな女の子とばかり話しているんだもの。僕は本当に辛い。)ジョバンニはまた両手で顔を半分隠すようにして、窓の外を見つめていました。透き通ったガラスの笛のような音が鳴り、汽車は静かに動き出しました。カムパネルラ...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第12話

」「イルカですよ。」カムパネルラがそちらを見ながら答えました。「イルカだなんて、わたし初めてだわ。でも、ここ海じゃないんでしょう?」「イルカは、海にいるとは限らないんですよ。」あの不思議な低い声が、またどこからか聞こえてきました。本当に、そ...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第11話

本当に、その透き通ったきれいな風は、バラの香りでいっぱいでした。「いかがですか。こんなリンゴは初めてでしょう。」向こうの席の灯台守が、いつのまにか黄金色と赤色で美しく彩られた大きなリンゴを、落とさないように両手で膝の上にかかえていました。「...
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