2026-07

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ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第205話

「わかりました(もっとも、あまり無理をなさらない方がいいですよ。もしなんなら、口数をお聞きにならなくても結構ですから)。わたしには、今あなたが悩んでいる問題がわかります。道徳的な問題でしょう? 市民として、人間としての問題でしょう? なに、...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第204話

あなたは多くのことを理解できるし、多くのことを……いや、それどころか、多くのことを実行することだってできる。しかし、まあ、もういいでしょう。十分にお話しできなかったのは非常に残念ですが、なに、わたしはけっしてあなたを逃がしはしませんから……...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第203話

贈り物なんて少しもいらないんです」と、誓うんですよ。ねえ、あんなふうに髪を環のようにちぢらせた、十六歳そこそこの天使みたいな娘から、顔を処女らしい羞恥の赤に染め、目に感激の涙をためながら、こんな告白を聞かされると、どんな気持ちになるか、およ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第202話

「わたしは一言であなたをへこませて、あなたの疑いをすっかり吹き飛ばすことができますよ。たとえば、わたしが結婚しようとしていることをあなたはご存じですかね」「それはもう前にもお話ししておられましたよ」「お話しした? 忘れていましたよ。しかし、...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第201話

ですから、とどのつまりに、わたしがざっくばらんに、自分の深い確信によれば、彼女もわたし同様に快楽を求めていたのだと言ってやった時、夫人はわたしにどれだけ腹を立てたことでしょう!可哀想なマルファ・ペトローヴナも、やっぱり恐ろしくお世辞に乗りや...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第200話

自分が人に与える印象を自分自身で判断することはできませんが、いずれにしても、それはわたしにとって有利でしたよ。アヴドーチャ・ロマーノヴナはわたしに対して極めて自然な嫌悪を感じていらしたにもかかわらず――また、わたしがいつも陰鬱で、虫の好かぬ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第199話

「わたしはこの土地で、カードの借金が膨れ上がって、払う当てもないまま、とうとう監獄へ放り込まれたことがあるんです。その時、マルファがわたしを救い出してくれた顛末については、長々と話す必要もないでしょう。ねえ、女性ってものは時として、すっかり...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第198話

「で、それがどうだと言うんです? あなたはなんですな、わたしが女のことをこんな風に言うのを、どうやら悪く思っておられるようですな?」「というと、つまり僕が淫蕩を悪とみなすかどうか、という意味ですね?」「淫蕩を? へえ、そんな風に話を持ってこ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第197話

指には宝石が埋め込まれた大きな指輪が光っています。「いったい僕は、いつまであなたを相手にこんな無駄なやり取りをしなきゃならないんですか」ラスコーリニコフは体が震えるような苛立ちを抑えきれず、いきなり本題を切り出しました。「たとえあなたが、敵...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第196話

スヴィドリガイロフがペテルブルクに来てまだ一週間も経っていないというのに、彼の周りはすべて、まるで昔からの常連のような馴染んだ雰囲気になっていた。ここの給仕のフィリップもすっかり彼に懐いてぺこぺこしているし、広間へ通じるドアは閉め切ることに...
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