2026-08

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槙村 浩

初級翻訳・電灯と浦島 第1話

昔は電気がなかったから、ずっとずっと昔、大昔に生まれて死んだ浦島太郎に、もし今の電気を見せてあげたとしたら、きっとすごくびっくりするだろうね。そう思って電気を見せてみたら、浦島は「おやおや」と言った。「この電気は、ずいぶんと暗いなあ」……ハ...
豊島 与志雄

初級翻訳・雷神の珠 第1話

一 むかしむかし、風の神や水の神、山の神など、いろんな神さまがこの世のあちこちにたくさんいたころのお話です。あるところに、一人の長者が住んでいました。 ある日、長者は旅人からこんな話を聞きました。「雷の神さまが空から落ちると、落ちた場所に大...
楠山 正雄

初級翻訳・雷のさずけもの 第1話

一 むかしむかし、尾張の国に一人の農夫が住んでいました。ある暑い夏の日、農夫が田んぼの様子を見回っていると、急に辺りが暗くなり、真っ黒な雲がわき上がってきました。すると雲の間からピカッ、ピカッと稲妻が走り出し、激しい雷がゴロゴロと鳴り響きま...
宮沢 賢治

初級翻訳・雪渡り 第3話

狐の学校の生徒たちは、あまりの嬉しさにみんな踊り出しました。キック、キック、トントン。キック、キック、トントン。「昼はカンカン日のひかり、 夜はツンツン月あかり。 たとえからだを、さかれても、 狐の生徒はうそ云うな。」キック、キック、トント...
宮沢 賢治

初級翻訳・雪渡り 第2話

あいつは臆病だから、とてもこっちへは来そうにありません。けれど、もう一度叫んでみましょうか。」そこで三人はまた叫びました。「堅雪かんこ、凍み雪しんこ、鹿の子ぁ嫁ほしい、ほしい。」すると今度は、ずっと遠くで風の音なのか笛の声なのか、あるいは鹿...
宮沢 賢治

初級翻訳・雪渡り 第1話

雪渡り その一(小狐の紺三郎) 雪がすっかり凍りついて、まるで大理石よりも堅くなりました。空までもが、冷たくてなめらかな青い石の板でできているようです。「堅雪かんこ、凍み雪しんこ」 お日様がまっ白に燃えあがって、百合の花のような匂いをふりま...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・雪の女王 第14話

そして、娘は広い世の中へと馬をとばしていきました。カイとゲルダは、また手を取り合って歩いていきました。ふたりが進んでいくにつれて、あたりは花と緑につつまれた、美しい春の景色に変わっていきました。やがて、教会の鐘の音が聞こえてきました。そして...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・雪の女王 第13話

「おまえがね、その形をつくりだすことができたら、おまえを自由にしてあげるよ。そのうえ、わたしは全世界とあたらしいスケート靴とを、おまえにあげるよ」 しかし、カイには、それがどうしてもできないのです。「わたしは、これから、暑い国々へ行ってくる...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・雪の女王 第12話

いまのゲルダの力がどれほど大きいか、おまえにはわからないのかい? 人間も動物も、みんなが助けずにはいられないような力さ。だからこそ、あの子ははだしのまま、こんな世界の果てまでたどり着けたんじゃないか。あの子の力は、わたしたちから教わる必要な...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・雪の女王 第11話

山賊の娘は、こんなにまでも、いろいろと気をつかってくれたのです。「どうだっていいや」と、娘は言いました。「これが、おまえの毛の長靴だよ。これから、うんと寒くなるからね。だけど、マフ(手あて)はあたしがもらっておくよ。とってもきれいなんだもの...
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