2026-08

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ありときのこ

初級翻訳・ありときのこ 第1話

一面の苔に霧がしとしとと降る中、蟻の歩哨(ほしょう)は、鉄の帽子のつばの下から鋭いひとみであたりをにらみ、青々とした大きな羊歯(シダ)の森の前を行ったり来たりしています。向こうから、ぷるぷるぷるぷる一ぴきの蟻の兵隊が走ってきました。「停まれ...
あひると猿

初級翻訳・あひると猿 第3話

九月の初め、三度目にここを訪れたときには、宿の池にやっと二、三羽のセキレイの姿が見られるようになっていました。去年のような大群は、もうやって来ないようです。今年はアヒルの集落がすっかり勢力を伸ばして、セキレイたちの縄張りを侵略してしまったの...
あひると猿

初級翻訳・あひると猿 第2話

あの黄色いフワフワの毛はいつの間にかきれいに消えて、もうそろそろ大人と同じようなカモ模様の羽が見えてきています。小さなブーメランみたいな形だった翼の芽も、ちゃんとした「羽根」と呼べるものに生え変わっています。けれど、まだ男の子か女の子かは、...
あひると猿

初級翻訳・あひると猿 第1話

去年の夏、信州の沓掛(くつかけ)駅に近い、湯川の上流に沿った谷あいの星野温泉で、前後に二回、合わせて二週間ほどを毎日の面倒なこととは一切無縁にのんびりと過ごしました。これが体にも心にも、目に見えていい効果があったように思えたので、今年の夏も...
あひるさん の くつ

初級翻訳・あひるさん の くつ 第1話

ある時、きりぎりすさんが靴屋さんをはじめることになりました。「どんな形の靴でも、ご希望どおりにお作りします」という看板を見てやってきたのが、あひるさんでした。きりぎりすさんはあひるさんの足を測り、夜も眠らずに一足の靴をこしらえて、あひるさん...
あひるさん の かみのけ

初級翻訳・あひるさん の かみのけ 第1話

あひるさんの かみのけ村山籌子 あるところに、とてもおとなしい一羽のあひるさんがいました。 体は小さくて、まだ手は頭にとどきません。 だから、毎朝髪を結ってもらわなければなりませんでした。 あひるさんにはおじいさんしかいないので、おじいさん...
あひるさん と 時計

初級翻訳・あひるさん と 時計 第1話

なんでもかんでも、まわりの人たちの真似をしたがる、小さなあひるさんがいました。まだ子どもだったので、しかたがありませんけれど、大きなあひるさんたちが時計を持っているのを見て、自分も欲しくてたまりません。あひるさんは、お父さんにお願いしました...
あひるさん と にはとりさん

初級翻訳・あひるさん と にはとりさん 第1話

しんせつなあひるさんのおかあさん1 にはとりさんが、あひるさんのところへ遊びにいきました。あひるさんは、えんぴつを五本もなくしてしまったので、こまっています。2 あひるさんは、にはとりさんに言いました。「僕はどうも、えんぴつはお池の中にある...
あひるさん と つるさん

初級翻訳・あひるさん と つるさん 第1話

あひるさんは、鳥は鳥でも羽が短いので、空をぶことができません。あひるさんのすぐ近くに、つるさんが住んでいました。ふたりは仲良しのお友達でした。あひるさんは、つるさんの立派な羽を見るたびに、「いちどでいいから、その羽を貸してほしいなあ」とずっ...
あたらしい憲法のはなし

初級翻訳・あたらしい憲法のはなし 第8話

また、実際につかったお金についても、あとできちんと計算して、再び国会に出して調べてもらわなければなりません。これを「決算(けっさん)」といいます。国民から税金を取るときも、あらかじめ国会に出してきちんと決めてもらわなければなりません。内閣は...
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