たとえ、良寛さんの偉さがよく分からなかったとしても、この話を読んで、みんなが良寛さんのことを好きになってくれたなら、私はそれでも満足です。
もし、みんなが良寛さんを偉いとも思えず、好きにもなれないというのなら、それはとても残念なことです。
しかし、それは良寛さんがいけないのではなく、私の話し方がいけなかったのです。
だから、みんなはこの本だけで、良寛さんをつまらない人だと思ってしまってはいけません。
良寛さんのことを書いた本は、ほかにもたくさんあります。
相馬御風(そうまぎょふう)先生、西郡久吾(にしごおりきゅうご)先生、津田青楓(つだせいふう)先生といった方々がお書きになった良寛さんの本を、みんながもう少し大きくなったら、ぜひ読んでみてください。
それらはとても素晴らしい本です。
もしそれらの本がなかったら、おそらく私もこの本を書くことができなかっただろうと思うほどです。
それでは、私はこれで話を終わりにすることにします。
初級翻訳・良寛物語 手毬と鉢の子 第37話
新美 南吉
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