これでバッチリ! 第二のカギは「Sが0である」ということでした。
そこで、計算の中にあるSをすべて0に書き直してみましょう。
これでかなり先が見えて明るくなってきました!
でも、まだ安心するのは早いですよ。この先にどんな難関が待ち受けているか分かりませんからね。
Q1N
______
1ML)QTPAI
QI0
―――――
QPA
1ML
――――
111I
10N0
――――
MI
いよいよ第三のカギの発見に取りかかりましょう。
さあ、それはどこに隠れているでしょうか?
今度はなかなか手ごわいですよ。
「ほう、これは気がつかなかった! これに違いないぞ、第三のカギは!」
さっき突き止めた三段目の「Sは0」の場所を見てください。ここに0が入ったのは、割る数の一の位の「L」と、答えの百の位の「Q」を掛け合わせた結果です。
つまり、LとQをかけると、その答えの一の位が0になったということです。
そんなことが起こるのは、LとQのどちらかが「5」で、もう片方の数が「偶数(2、4、6、8など)」のときだけです。
(「ちょっと待って! LかQが0でもいいんじゃない?」なんて言っているのは誰ですか……?
0はもう使われていますよ! Sが0だと、さっき突き止めたばかりじゃないですか)
――さて、これだけではまだ決定的ではありませんが、もう一つ目を向けるべき場所があります。
それは、七段目の右端の数字も、同じく0になっていることです!
この0は、割る数の「L」と、答えの一の位の「N」を掛け合わせた結果出てきたものです。
とすると、さっきと同じ理由から、LとNのどちらかが「5」で、もう片方が「偶数」でなければならないということになります。
ここで、Lが「5」だとバシッと確定します!
なぜなら、最初は「LとQのどちらかが5で偶数」となり、今度は「LとNのどちらかが5で偶数」となったわけです。この両方の条件を両立させるには、共通している「L」が5になるしかありませんよね!
(おや、また聞こえましたよ。「Lが偶数だっていいじゃないか」と言った人がいますね? とんでもない!
もしLが偶数だとすると、最初の条件からQが5になりますよね。すると、あとの条件――LとNのどちらかが5で偶数というときに、5になるものがなくなって困ってしまうではありませんか!)
とにかく、こうして「Lは5」、そして「QとNはどちらも偶数」だということが分かりました。
さっそくこれを書き入れてみると、下のようになります。
Q1N
______
1M5)QTPAI
QI0
―――――
QPA
1M5
――――
111I
10N0
――――
MI
このあたりで、みなさんが「虫食い算ってめちゃくちゃ面白いぞ!」とワクワクして胸を躍らせているとしたら、それはもう「虫食い算の鬼(大ファン)」があなたにとり憑いた証拠です!
一度この鬼にとり憑かれたら、お気の毒ですが(?)みなさんは一生涯、虫食い算のファンから抜け出せなくなってしまいますよ。
決して脅かしているわけではありません。本当にそうなんだから仕方がないのです!
……っと、余計なお話はやめて、次へ進みましょう。
第四のカギはどこにあるでしょうか?
四段目の「Q」に注目してください。このQの下に「1」がありますね。そして、さらにその下にも「1」があります。
ということは、Qから1を引いたら1になったわけです。
とすると、Qは「1+1=2」であるか、あるいは下の桁に1を貸してあげているので「本当は3」なのかもしれない、と推測できます。つまり、Qは2か3のどちらかでなければならない、ということです。
ところがどっこい! Qは絶対「2」でなければなりません。3になることは許されないのです!
なぜなら、「QとNはどちらも偶数である」と、さっき決定したばかりだからですね!
21N
______
1M5)2TPAI
2I0
―――――
2PA
1M5
――――
111I
10N0
――――
MI
第四のカギはわりと簡単に見つかったので、「なんだ、あとは楽勝だな!」なんて安心していると、大変な間違いが起こりますよ。
ここで、六段目と七段目の真ん中あたりを見てください。
「11」から「0N(つまりN)」を引いて、残りが「M」になっていますね。
この関係を分かりやすく足し算の式に書き直すと、 N + M = 11 となります。
前に「Nは偶数」だと分かっていますから、偶数に足して11(奇数)になる「M」は、絶対に【奇数】でなければなりません!
奇数と言っても、1と5はすでに使われていますから、Mになれるのは「3、7、9」のどれかということになります。
ところが、Mについては、もう一つ大きな制限があるのです。それは三段目のところで、割る数の「1M5」に2をかけて「2I0」になっている場所です。ここで「M」は、4か、あるいは4より小さい数でなければならないのです。
なぜなら、もしMが5以上だと繰り上がりが発生してしまい、三段目の左端が「2」ではなく「3」に変わってしまうからですね。
この「Mは4以下(4か、それより小さい数)でなければならない」という条件を、さっき突き止めた「Mは3、7、9のどれかである」という条件と合体させてみましょう。すると……当然、Mは「3」になるしかありません!
これこそが第五のカギです!
前に「 N + M = 11 」という関係が明らかになっていましたよね。このMを「3」に置き換えてみると、Nは当然「8」だと分かります。
これで割る数は「135」、答え(商)は「218」だと分かりました!
さあ、ここまで来れば、あとはガチャガチャと一気に解けてしまいます!
つまり、以下のような計算になって、この問題は見事に解決したわけです。
名探偵の大勝利です!
さあ、祝杯のシャンパンでも開けようか、という気分になりますね。
シャンパンがなければ、サイダーやジュースで乾杯しておきましょう!
218
______
135)29467
270
―――――
246
135
――――
1117
1080
――――
37
C=1
M=3
L=5
Q=2
T=9
P=4
A=6
I=7
N=8
S=0
次は、ものすごく難しい問題の一例として、たった一つの数字以外は全部「穴(四角の空欄)」ばかりという例題を出してみましょう。
こんな問題が推理だけで解けるなんて信じられない、と思う人も少なくないでしょうから、純粋な推理の力でちゃんと追い詰めて解いていけるんだというところをお見せしたいと思います。
【例題7】
一目見ただけで、これが超難問だということがハッキリ分かりますね。
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