初級翻訳・酒屋のワン公 第2話

小川 未明

私は町や村や、いろんなところを歩いてきました。
そして、どこに親切で、人間の道理がよくわかる人が住んでいるかも知っているのです。
私は今日からあなたのお母さんになって、面倒を見てあげますからね……さあ、一緒にまいりましょう」
よくよく考えてみると、それはあのとき犬にかまれた三味線弾きの女の人でした。
酒屋のワン公は、このやさしい女の人に手を引かれ、遠いところへと連れられていってしまったのでした。

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