初級翻訳・まざあ・ぐうす 第7話

まざあ・ぐうす

お気に召しましたか、召しませんか」
「なんと返事をしてよいものか、
なんと返事をしてよいものか、
まして叔父さまの留守の間に」
ネズミの叔父さんが戻ってきて、
ネズミの叔父さんが戻ってきて、
「誰か来たな、留守の間に」
「嫌な殿御が来ましたよ、
嫌な殿御が来ましたよ、
叔父さまの留守の間に」
そこで泣く泣く、カエル殿、
泣く泣く、小川へ帰るカエル殿。
メダカのお嬢さんと出会うことになりました。「いいもの見つけた、さあおいで、さあおいで、
めがものお上※に、カエル殿、
パクッと飲み込まれ、きゅうきゅうきゅう。
なんともあわれな物語、
 これにておしまい、あなかしこ。
一切空

一切空(いっさいくう)というおばあさんが、どこかに住んでいました。
豆っちょろのお家に、おさまっていました。
そこへ誰かがぬうっと出てきて、
カッと口を開け、スーッとパクり。
お家もおばあさんも、一切空っぽになりました。
ロンドン橋

ロンドン橋が落ちた。
ロンドン橋が落ちた。
どうやって今度かけるのさ。
どうやって今度かけるのさ。
銀と金とでかけてみろ。
銀と金とでかけてみろ。
銀も金も盗まれた。
銀も金も盗まれた。
鉄と鋼鉄とでかけてみろ。
鉄と鋼鉄とでかけてみろ。
鉄でも鋼鉄でもへし曲がる。
鉄でも鋼鉄でもへし曲がる。
材木と粘土とでかけてみろ。
材木と粘土とでかけてみろ。
材木、粘土は流される。
材木、粘土は流される。
そんなら石でかけ、そりゃ丈夫だ。
千年万年、大丈夫だ。
世界中の海が

世界中の海がたった一つの海なら、
どんなに大きな海だろうな。
世界中の木という木がたった一本の木ならば、
どんなに大きな木であろうな。
世界中の斧がたった一つの斧なら、
どんなに大きな斧だろうな。
世界中の人たちがたった一人の人なら、
どんなに大きな人だろうな。
大きなその人が大きな斧をとって、
大きな木を切り、
大きなその海にドシンと倒したら、
それこそ、どんなにどんなに大きな音だろうな。
空はじめじめ

空はじめじめ、
雨もよい。
ちっちゃなおじいさんに出会ったら、
身ぐるみ革を着て、
あごに無縁帽を突き出して、
「お寒う、お寒う、こんにちは」

空はじめじめ、
お別れと、
よぼよぼ仲間が手を握り、
身ぐるみ革を着て、
あごに無縁帽を突き出して、
「さよなら、さよなら、またいつか」

アーサー王

アーサー王の御世(みよ)の話。
アーサー王はよいお方。
挽き割り麦を三斤盗んで、
袋型のプディングをこさえようか。
いよいよ王さまのお手製で、
それには山盛りの乾ぶどう、
親指二本分よりも太い
脂身を二塊どっさり入れた。
王さまとお妃さまとがまず食べて、
つぎに大臣たちがお相伴。
そしてその夜の残りは、
翌朝お妃さまが油で揚げた。
がぶがぶ、むしゃむしゃ

どうしたことだえ、このおばば、
飲んだり食ったり、そればかり。
ほかにはなんにも用事もせず、
食うのと飲むのが商売かい。
むしゃむしゃ、がぶがぶ、ぐずりばば、
ぶつぶつぶつぶつまだやめぬ。
天竺ねずみは

天竺ねずみは追いかけっこが大好きだ。
ツラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ。
捕まえようと思うなら、まずは駆けた。
それ手を離した、
どっちが速いか。
ツラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ。
ジャック・スプラットと

ジャック・スプラットとその奥さん。
じいさは食べても痩せこけだ。
ばばさは太って意地汚い。
二人の間中を、ちょっとごらん。
お皿はすべすべ、なめてある。
背骨まがり

背骨まがりのあまのじゃく、
背骨まがりの旅をして、
背骨まがりの石段で、
背骨まがりの六ペンスを拾い、
背骨まがりの猫を買い、
背骨まがりのねずみをとらせ、
背骨まがりの豆んちょの家に、
背骨まげまげおさまった。
(注)あちらでは、つむじまがりのことを背骨まがりと申します。
おらがお父は

おらがお父はおっ死んだ。
何と言っていいものか、こっちは知らぬ。
馬を六匹こしらえて。
さて、
鍬(すき)でもって耕しゅうだ、耕しゅうだよ。
馬を六匹売り飛ばし、
雌牛を一匹、こっちは買ってな、
一身上のあんべ、ご機嫌だ。
さて、
何としていいものか、まだ知らぬ。
そこで雌牛を売り飛ばし、
子牛を一匹、こっちは買ってな、
一身上のあんべ、ご機嫌だ。
さて、
極上肉を半ぺら、またなくす。
そこで子牛を売り飛ばし、
雌猫を一匹、こっちは買ってな、
あまっちょの猫めも愛いやつじゃ。
さて、
煙突のすみっこに、ちょんと座る。
またまた猫めを売り飛ばし、
ハツカネズミを、こっちは買ってな、
尻尾つまんで火に投げた。
さて、
おらのお家がぼうっと燃えた。
猫と王さま

さてもこのたび、猫が王さまに御拝謁、
ご無事におさまりゃ、しあわせだ。
がァがァ、がちょう

がァ、がァ、がちょう、
うろついてどこへ行く、
階上を、下を、
奥さまの部屋で、
じじいに会った。
そのじじい、どうした、
不信心な嫌なやつ。
そこで、そいつの左の足をすくって、
すってんころりと上がり段から転がした。
火の中に

火の中に石脂(せきし)、
樫(かし)の中にはすっからかん。
泥の中にうなぎ、
粘土の中にはすっからかん。
やぎが蔦(つた)食う。
雌馬が麦食う。
火ばしの一対

足長、せむし、
小頭、眼なし、
それなァに。お月さま光る

おじょうちゃん、おぼっちゃん、外へ出てあそぼ。
お月さまが光って、昼間みたいにあかるいよ。
口笛をふいて、みんなを呼んでごらん。
上きげんで外へおいで。
そうしなきゃ、だめだよ。
夕ごはんも、石盤の宿題もほっぽり出して、
街へ出ておいで。あそび仲間が待っているよ。
大きな声でさけんで、とんだりはねたりしておいで。
お月さまの光のなかで、ぐるぐる回っておどろうよ。
階段をのぼって、石垣をとびおりて、
転がればお銭(ぜに)がなんでも手に入る。
牛乳が買える、はちみつが買える、
あっという間におまんじゅうが買える。

おもちゃのうま

はいしどうどう、
おうまにのって、チャアリング・クロスへ行ってみようか。
きれいなレディが、白いうまに乗って、
お手々には指輪、おくつには鈴をつけて、
ちんからちんからと通りすぎるよ。
さあ、見に行こうか。
ちんからちんから、りんりん。

なけなけ

なけなけ、赤ちゃん、
お眼々にお指をつっこみな。
そしてお母さんのところへ行ったら、
「この子はぼうやじゃないよ」ってお言い。

北風ふけば

北風がふけば、雪がふる。
かわいそうなこまどりは、どうするんだろう。
かわいそうなものね。
お倉の中の刈り取った麦に、
もぐりこんでもぐりこんで、ぬくもろうね。
お羽根の裏に首をまげて。
かわいそうなものね。

めくら鬼

めくら鬼、めくら鬼、
目が見えないって知っているかい?
くるくる三回まわって、
わたしをつかまえてごらん。
ころぶな、ころぶな、
だれでもいいからとっつかまえろ。
わたしはこっちだよ、つかまえたと思ったかい?
笑っちゃうね、めくら鬼さん。

お山の大将

みろやい、ひととび、
おりゃここだ。
だれにもつかまらないぞ、
おれひとり。

上へいった

上へいった、いった、いった。

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