初級翻訳・ワンダ・ブック――少年・少女のために―― 第43話

ホーソーン ナサニエル

そうしたさまざまなものは、とても古びて見えましたが、森全体は今まさに生まれたばかりの生命に満ちていました。
なぜなら、どこに目を向けても生々とした緑色の芽が吹いていて、今にも夏を迎えようとしていたからです。
やがて、ユースタスと子供たちは森の端までたどり着き、ほとんど丘の頂上まで来たことに気づきました。
この丘の頂上は、尖った峰でも大きな丸い天辺でもなく、かなり広い平地、つまり高台になっており、少し先の方に、納屋を備えた一軒の家が建っていました。
その家には、世間からは少し離れたような暮らしを送る、ある一家族が住んでいました。そして、雨を降らせたり、谷間に雪を積もらせたりする雲が、この寂しく人里離れた住まいよりも低い位置にかかっていることも珍しくありませんでした。
丘の一番高い場所には石が積み上げられ、その真ん中に長い棒が立てられていて、棒の先では小さな旗が風になびいていました。
ユースタスは子供たちをそこへ連れて行くと、四方を見渡してごらん、僕たちの住む美しい世界がどれほど広く、一目で見渡せるものか、と声をかけました。
すると子供たちは、ぐるりと周りの景色を見回して、目を丸くしました。
南の方に見えるモニュメント山は、相変わらず景色の中心ではありましたが、なんだか低く沈んで見え、今ではたくさんの丘の集まりの中の、あまり目立たない一つの山のように感じられました。
その向こうには、タコウニック山脈が、以前よりもずっと高く、大きくそびえ立っていました。
僕たちのきれいな湖は、その小さな湾や入り江をすべてさらけ出していました。
それだけでなく、これまで見たこともなかった湖が二つ三つ、太陽に向かって青い瞳を開くようにキラキラと輝いていました。
教会の塔がある白い村々が、遠くのほうに点々と散らばっていました。
何町歩もある広大な森林や牧場、草刈り場、農家などが数え切れないほどあって、子供たちの頭の中は、それらすべての景色でいっぱいになり、とても収まりきらないほどでした。
それから、彼らがついさっきまで、この世で一番大切な頂上だと思っていたタングルウッドも探してみました。
ところが、こうして高い場所から見下ろすと、ほんの小さな場所を占めているに過ぎず、どこにあるのかを見つけるまでに、遠くを眺めたり右や左を見たりして、みんなでずいぶん長い間探さなければなりませんでした。
羊の毛のような白い雲が空に浮かび、山野のあちこちに黒い影を落としていました。
しかし、すぐに影になっていた場所に太陽が当たり、影はまた別の場所へと移っていきました。
はるか西の方には青い山脈が見えていて、ユースタス・ブライトはそれがキャッツキルの山々だと子供たちに教えました。
あのぼんやりとかすんだ山の中には、何人かの年老いたオランダ人がいつ終わるとも知れない九柱戯(ボーリングのような遊び)を楽しんでいる場所があり、また、リップ・ヴァン・ウィンクルという怠け者が二十年もぶっ続けで眠りこけたのもそこなのだ、と彼は話しました。
子供たちはユースタスに、その不思議な物語をすっかり話してほしいと熱心に頼みました。
しかし学生のユースタスは、その話はもう前に誰かが語ってしまったもので、それ以上うまく語れる人はいないし、『ゴーゴンの首』や『三つの金の林檎』といった古い伝説と同じくらい歴史あるものだから、誰にも一言だって変える権利はないのだ、と答えました。
「でも」とペリウィンクルが言いました。「僕たちがここで休んで景色を眺めている間に、あなたが自分で作った、別のお話をしてくれるくらいならできるでしょう?」
「そうよ、ユースタス兄さん!」とプリムロウズが叫びました。「ここでお話をしてくれるようにお願いするわ。何か高尚なテーマを考えて、あなたの空想がどこまで届くか試してみてよ。きっと山の空気が、今日に限って特別にあなたを詩的な気分にさせてくれると思うわ。どんなに変わった不思議なお話でも構わないわ。私たちは今、雲の中にいるんだもの、どんなことだって信じられるわよ」
「じゃあ、昔、翼の生えた馬がいたなんてお話でも信じられるかい?」とユースタスは尋ねました。
「ええ」と生意気なプリムロウズは言いました。「でも、あなたにはとてもその馬をつかまえることはできそうもない気がするわね」
「そんなこと、大したことじゃないさ、プリムロウズ」と学生は答えました。「僕はペガサスをつかまえることができるかもしれないよ。それどころか、僕の知っている十人以上の人物に負けないくらい上手に、それに乗ることだってできそうだ。とにかく、ペガサスについての物語があるんだ。そして、ほかのどんな場所よりも、この山の上でするのが一番ふさわしいお話なんだよ」
そこで彼は積み上げた石の上に腰を下ろし、子供たちはその下にかたまって座りました。ユースタスは近くを飛んでいく白い雲をじっと見つめながら、次のように話し始めました。

カイミアラ

古い、古い昔のこと(僕がお話しするような不思議な出来事はみんな、誰も覚えていないような大昔に起こったことですから)、不思議の国ギリシャのある丘の中腹から、一つの泉が湧き出ていました。
そして、何千年たった今日でも、やはり全く同じ場所から湧き出ているに違いないと僕は思います。
とにかく、その気持ちのいい泉が、金色の夕日を浴びてこんこんと湧き出し、キラキラと光りながら丘を流れ下っていると、ベレロフォンという立派な青年がその水際に近づいてきました。彼はその手に、きらきらと宝石がちりばめられ、黄金のくつわがついた馬の手綱を持っていました。
泉のそばには、一人のおじいさんと、中年の男の人、小さな男の子、そして水瓶で水を汲んでいる娘がいました。青年は彼らを見ると足を止め、一杯の水をわけてくれないかと頼みました。
「これはなんておいしい水なんでしょう!」彼は娘から水瓶を借りてごくりと飲むと、瓶をきれいに洗ってから、もう一度水を満たしながら言いました。「教えてくれませんか、この泉には何か名前があるのですか?」
「ええ、ありますわ。ピリーニの泉と申します」娘はそう答えてから、こう付け加えました。「おばあちゃんから聞いたお話では、このきれいな泉はもともと美しい女性だったんですって。でも、息子さんが狩りの女神ダイアナの矢に当たって亡くなってしまったとき、悲しみのあまり溶けて、すべて涙になってしまったんです。ですから、あなたがとても冷たくておいしいと感じるこの水も、実はその哀れな母親の心の悲しみなんですよ!」
「どくどくと湧き出て、木陰から日の当たる場所へと、まるで楽しそうに踊りながら流れていくこんなに美しい泉の中に、たった一滴の涙が混じっているなんて、夢にも思いませんでしたよ」と、見知らぬ青年は言いました。「なるほど、これがピリーニの泉というわけですね。きれいな娘さん、名前を教えてくれてありがとう。実は僕は、遠い国からこの泉を訪ねてきたんですよ」
この泉の水を飲ませるために牛を連れてきていた中年の農夫は、若いベレロフォンと、彼が手に持っている立派な手綱をじっと見つめました。
「あんたの土地じゃ、川の水が干上がっちまったのかい、にいさん」と農夫は言いました。

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